モノや場所をつくる人は、つねにアンテナを張ってあらゆることを吸収しています。SDGs先進県・徳島の若きクリエイターたちの“お気に入り”から、ひと味違った徳島を感じましょう！　今回は「SLOTH」の辻健作さんに伺いました。

｢子どもたちに食べてもらいたい｣
国産バナナづくりへの挑戦

スタッフに子どもが生まれたことをきっかけに、「初めての離乳食に国産の安全なバナナを食べさせたい」と、無農薬でのバナナ栽培に乗り出したSLOTH。遺伝子組み換えやゲノム編集ではない特許技術によって、耐寒性や生長速度を高められた特殊な苗を仕入れ、現在265本のバナナを栽培。

2021年の春に初めての収穫を迎えたバナナは「22世紀バナナ」と名づけ、市内各所で洋菓子やバナナシェイクとしてお披露目した。ゆくゆくは県内外での本格的な流通を目指す。

「徳島が盛り上がる手助けになるような事業を展開していきたい」と、藍の水耕栽培や、和三盆糖の原料となる竹糖の栽培、糖尿病予防によいといわれるキクイモの栽培なども計画中。

辻健作さんのお気に入りスポット

小松海岸

「県内外から多くのサーファーが集まる海岸。私は早朝にサーフィンをしてから仕事に向かうことが多いです。何も考えず空っぽになれる時間です」
徳島市川内町旭野

神通滝

「冬になると氷瀑になる滝。人が少ない冬に見に行きます。道中は15分程度のハイキング。自然のパワーをもらえる、エネルギッシュな場所です」
名西郡神山町上分江田

PROFILE

辻健作
アメリカの大学を卒業後、ハワイ生活を経て徳島にUターン。実家の工務店で働くかたわら、植物や農業といったテーマの事業に取り組むためSLOTHを設立。SLOTH／徳島市南佐古７番町８-８

●情報は、FRaU S-TRIP 2021年12月号発売時点のものです。
Text：Kanako Mori ， Mihoko Koga
Composition：林愛子

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