沖縄観光とともに歩んできた高級老舗ホテルがリニューアル! 最先端の沖縄グルメ&つかい勝手がよすぎるクラブラウンジを味わいつくす
開業から50年、世界的なリゾートシティに成長した沖縄・那覇市きっての伝統と格式を誇る「沖縄ハーバービューホテル」。2025年に大規模なリニューアルを敢行し、客室やラウンジ&バー、クラブラウンジが装いも新たに生まれ変わりました。さらにガーデンプールエリアが拡張され、よりリゾート感あふれる空間が誕生! 古きよ良きクラシカルホテルに最新施設がかけあわされた、沖縄が誇る迎賓館ホテルを訪ねました。
国際通りもやちむん通りも徒歩圏内の、格式ある都市型リゾート
1972年の本土復帰を記念し、1975年の「沖縄国際海洋博覧会」を契機に誕生した「沖縄ハーバービューホテル」。半世紀にわたって国内外の貴賓や米軍の高官などをもてなし、沖縄の歴史とともに歩んできた名門ホテルだ。
「当時の沖縄には、現在のような外資系ホテルも大型ホテルもまだ少なく、沖縄観光を担う初めての本格的なシティリゾートホテルとして誕生しました。私は着任してまだ4ヵ月ほどですが、地元メディアや関係者の方々から、このホテルが沖縄県民の皆さまにどれほど愛され、思い入れのある存在なのかを日々教えていただいています」(総支配人 松岡 正さん)
開業50周年を迎えた2025年より、全館リニューアルを進めてきた同ホテル。2026年6月1日にリニューアルするガーデンプールを最後にすべての改装が完了し、グランドオープンを迎える。那覇市内にありながら、南国リゾートステイが叶う唯一無二のホテルに進化した。

樹齢200年以上とされる、シンボルツリーのガジュマルが目印。ホテルが建つ前には、沖縄の鹿鳴館と言われた迎賓館があった
伝統と格式が感じられる沖縄の赤土をイメージしたブラウンの外観は、ほぼ踏襲したまま改装したそう。エントランスからロビーに入ると、大きな窓から南国の光と濃い緑が望めるラウンジ&バーがお出迎え。オシャレなバーカウンターとソファ席が優雅に配置され、リゾート気分を盛り上げてくれる。
昼は沖縄の素材を活かしたフードやスイーツ、カクテルが楽しめるラウンジとして機能。食事は沖縄県産ブランド「あぐー」を使用したハンバーグやジャンボエビフライ、名物のグリーンカレーなど、ここでしか味わえないメニューが提供されている。6月1日からはグランドオープンに合わせ、特製のカニクリームコロッケや平飼い鶏のオムライスなどのモダンな洋食、四季折々のアフタヌーンティーなども登場。夜は泡盛と小皿料理が味わえる、大人の社交場にチェンジ。近年盛り上がりを見せる、沖縄産のクラフトジンやラム、沖縄ウイスキーなども味わえる。

要人たちの社交場として愛されてきた「ロビーラウンジ」と「バーラウンジ スターライト」が統合、洗練されたモダンな空間に生まれ変わった

好評すぎてレトルトカレーとして製品化された、ラウンジ名物のグリーンカレー。サラッとさわやかな口当たりながらしっかり辛く、南国沖縄にぴったりのタイ料理だ。つけ合わせのコンソメスープとサラダもさすがのクオリティ!
客室のリニューアルでは、クラシカルモダンなデザインを採用。琉球藍染(りゅうきゅうあいぞめ)からインスパイアされた深い藍色と月桃(げっとう)をモチーフにしたカーペットが、落ち着いた空間を実現している。大きなバスタブと最新式のトイレ、ライトつきの洗面台と、部屋から出たくなくなるほどの快適さだ。

4名まで宿泊可能な30平米のクラブスーペリアツイン。窓の外にはプールと那覇の街並みが広がる
L字型の建物に抱かれるように配されたのが、プールバーが併設された新しいガーデンプール。温水が張られ、那覇の都心でリゾート気分が満喫できる。夜にはライトアップされ、毎週末にはプールサイドでジャズの生演奏も! 幻想的なナイトプールでのひとときは、まさに非日常の極みだ。

ブルーにグリーン、ホワイトと色を変えていく夜のプール。訪れた日は、サックスの生演奏がナイトプールを彩っていた
リニューアルで誕生した「鉄板焼 泉崎」では、赤崎郁洋料理長をはじめ、東京など各地で経験を積んだシェフたちが客を迎えてくれる。鉄板焼きのメインは、県産ブランド牛と世界ブランド・神戸牛の食べ比べ。総支配人が長く務めたグループホテル「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」の有名鉄板焼き店「オリエンタル」のシェフにも協力してもらい、メニューを構成したとか。
「県内のホテルで初めて、神戸ビーフの正式取扱店として営業しています。本日のメイン料理には、神戸ビーフと、沖縄県産のブランド牛『本部(もとぶ)牛』の食べ比べをご用意。それぞれの個性や旨みの違いを、ぜひ楽しんでいただければと思います。さらに新鮮な魚料理や地元野菜も取り入れ、沖縄らしさを感じられるコースに仕立てました」(赤崎さん)

トレイ左側が赤身が中心の本部牛で、右側が繊細なサシが特徴的な神戸牛。一流ギタリストでもある赤崎料理長(左)と右腕の小森シェフ(右)が、絶妙に火入れを施し提供してくれた
この日のコースは、神戸牛の生ハムが添えられた、和牛の時雨煮(しぐれに)をインドの揚げパン「プーレ」で包んだアミューズからスタート。続いて目の前で焼かれた神戸牛100%のハンバーグ(神戸牛と鳥ニンジン、タマネギ、セロリでとった極上コンソメに浸っていた!)、鹿児島の活き伊勢海老&鮑、海ぶどうをあしらったハーバービューサラダ、糸満産シマンチュマッシュルーム、淡路島産のタマネギの鉄板焼と続き、県産黒毛和牛と神戸ビーフのフィレが登場した。

県産の野菜に紅芋の甘露煮、海ぶどうのハーバービューサラダは、兵庫県産タマネギをつかった絶品ドレッシングで。お供は、シークヮーサーとブルーキュラソーをつかった泡盛「瑞泉」のカクテル
赤崎さんのおすすめに従って、本部牛は沖縄の塩、神戸ビーフは神戸の醤油をつけていただく。本部牛は赤身の濃厚な旨みが、神戸牛は甘い脂が口中に広がり、いずれも劣らぬおいしさ。シェフたちの豪快なフランベも(ブランデーやラム酒などの高アルコール度数の酒を注ぎ、一瞬で炎を上げてアルコール分を飛ばす調理技法)楽しめ、エンタメ性も満点だ。

鉄板焼きの華、豪快なフランベ!
「箱根のホテルから、リニューアルを機に沖縄に来ました。食材や人など、面白い出会いが広がるのかな、と期待しています。沖縄では野菜の味が濃く、同じトマトでも本州とは違う味わい。島特有の食材も、ぜひ楽しんでいただきたいです」(赤崎さん)
一夜明けて、お楽しみはブッフェレストラン「プランタン」の沖縄らしいモーニングブッフェ。ライブキッチンではあぐー豚のハンバーグをつかった「58(ゴーヤ)ハンバーガー」や「トリュフが香るフレンチトースト」が提供されていた。沖縄そばにゆし豆腐、海ぶどうと海藻のサラダにタコライスと、胃が3つくらいほしくなる充実すぎるラインナップだ。

沖縄の大地&海の恵みと食文化を体感できる朝食ブッフェ。少しづついろいろ味わえて楽しい
アサイードリンクにゴーヤ入りのグリーンスムージーと、心と身体が喜ぶドリンク類もしっかりフォロー。沖縄の恵みを全身に感じ、朝から大満足のひとときだった。
入ったら最後、もう出たくなくなる!? 市内最大級のクラブラウンジ
今回のリニューアルで、ホテル最上階に那覇市内最大規模のクラブラウンジが登場。沖縄県庁や那覇市庁舎を見晴らすパノラマを眺めながら、青木健一総料理長渾身のフードとドリンクが味わえる。沖縄ハーバービューホテルは、クラブラウンジがつかえる客室が多いのも大きな特徴。なんと客室の4割に、クラブラウンジのアクセス権がついているのだ。
しかもこのクラブラウンジ、営業時間もかなり長め。朝7時〜10時の朝食、14時〜16時のティータイム、17時〜20時のディナータイム、20時〜24時のナイトキャップと、一日を通じてそれぞれの料理が楽しめる。

シャンパンやオリオンビール、泡盛なども終日フリーフロー(飲み放題)だ

ナイトキャップタイムはスイーツや軽食でのカフェ利用はもちろん、クラフトラムやジン、泡盛、ウイスキーをつまみとともに味わえるバーとしてもつかえる。シメの沖縄そばも好評だ

朝食は写真のローストビーフのほか、オムレツ、ホットサラダなど5種類からメインが選べる。サラダやパン、スープ、サイドメニュー、フルーツなど充実のブッフェつき
沖縄でのステイというと、本島東海岸や北部のリゾートホテルをイメージする人が多いだろう。けれども立地抜群のこのホテルは、市街地にありながらリゾート感も楽しめる新しいスタイルを目指している。
「アクセスのよさを活かしながら、3泊、4泊と滞在していただけるホテルになれると考えています。目指しているのは、単に泊まるだけではなく、音楽やお酒、食事など、ホテル内でさまざまな楽しみ方ができる空間。全客室の約4割をクラブルームに改装したのは、その決意のあらわれです。ラウンジを活用しながら、まるで海外ホテルのようにホテルステイそのものを楽しんでいただけたら、と思っています」(松岡さん)
Photo & Text:萩原はるな




