“日本最年長お天気キャスター”森田正光が緊急提言!「今夏も猛暑確実!! だからこそ、いま私たちがやるべきこと」
ここ数年の夏の暑さは尋常じゃないのに、今夏もまた、酷暑が予想されているといいます。そんななか、世界No.1シェアを誇るポータブルファンが日本に本格上陸。4月8日、東京・赤坂でおこなわれた製品発表会には、気象予報士の森田正光さんが登壇し、今夏の気温予想と、ポータブルファンの効果的な使用テクニックを教えてくれました。
「夏になってからでは遅い。熱中症対策は5月から始めよ!」
冒頭写真で森田さんが手にしているのは、米国、東南アジア、中国を中心に売れていて、世界No.1のシェアを誇るポータブルファン「JisuLife(ジスライフ)」。この4月に、日本法人ができたばかりのブランドだ。いま、地球温暖化を受けて世界中でポータブルファンが売れているのだが、それだけにピンからキリまで、いろんな商品が氾濫していて、いったいどれを選んだらいいのか悩む人も多いだろう。
そんななか、筆者も自信を持ってオススメできるのが、このジスライフ。シンプルなデザインで軽いのに、高性能なのが特徴だ。風量調節は、なんとゼロから100まで! 液晶表示はわかりやすいうえにオシャレで、髪の毛などの巻き込みを防ぐフィルターも搭載されている。森田さんは、さっそく孫にプレゼントし、おおいに株をあげたそうだ。
森田:「じいじ、ありがとう」ってものすごく喜ばれたんです。お年寄りは、お孫さんにあげると喜ばれますよ(笑)。それはそうと、私はいま76歳なんですが、なぜ今回、発表会に呼んでいただいたのか考えていたんです。私たちお年寄りが若いころは夏でも「別に、扇風機だけでいいわ」みたいな感じだったんですよ。でもいまは、お年寄りが自覚のないまま、熱中症になることがすごく多いんですよね。なのでポータブルファンの発表会に、私が呼ばれたのかなと。
“暑さ対策”というと、7〜8月の真夏だけと思いがちだが、「7月に始めていては遅い」と森田さんは強調する。
森田:例年、6月になると熱中症の患者が一気に増えるんです。去年なんか5月の半ばにもう、熱中症にかかるお年寄りがたくさんいたんですよ。猛暑日が増えただけでなく、暑くなる時期がどんどん前倒しになっているんです。暑さ対策は本格的に暑くなる前にしておくことが大事。洪水が起きたあとに洪水対策をしても遅いじゃないですか。それと一緒です。

1994年、第1回気象予報士試験に合格した森田さん。現在も“日本最年長お天気キャスター”として、テレビやラジオなどで幅広く活躍している
直射日光が当たる場所は50℃にもなりうる!
森田さんが示す東京の夏の平均気温グラフを見てみると、100年ほど前はいまより3℃ほど低かったようだ。全国平均でも、約1.3℃〜1.5℃上昇している。
森田:100年前は、いまでいう「冷夏」という状態がふつうだったんです。1990年から2000年ぐらいにかけて徐々に気温が上がっていって、2023年から「30年に一度の猛暑」がもう3年間も続いている。30年に一度の異常気象が3年連続になったら、もはや異常気象ではありません。気候変動の時代に入ったと捉えるべきなんです。
というわけで、今夏も昨年に匹敵するぐらい暑くなるらしい。え〜っ! ホントですか、森田さん。
森田:一番新しい長期予報によると、今年の夏は太平洋高気圧が本州付近に張り出してくるだけでなく、その上に、チベット高気圧が重なる見込み。太平洋高気圧の上に、チベット高気圧という分厚いふとんが覆い被さる状態になるんです。なのでほぼ確実に猛暑になりそうだというのが、われわれの予測。おそらく、めちゃくちゃ暑くなりますよ。

「昔よりも暑さに鈍感になったと感じます。身体はインパクトを受けているのに、それをちゃんと実感できないんですね。意識できないからこそ、こまめに水分を取ったり、ポータブルファンで冷やしたりすることが重要だと思います」
近年耳にするようになった「WBGT」は、「Wet-Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)」の略称。一般的に「暑さ指数」と呼ばれるもので、熱中症を予防することを目的に提言されている。気温と湿度、そして輻射熱(ふくしゃねつ、太陽や焼成炉などの機械から放出される熱のこと)の3要素から算出され、湿度が高いと値が上がるのが特徴だ。
森田:WBGTの算出方法でもわかるように、“暑さの本質”って気温だけで決まるわけじゃないんですね。攻撃的な強い暑さもあるけれど、蓄積する見えにくい暑さも存在する。テレビなんかで直射日光の下で温度を計っている人がいますが、気温はあくまで“空気の温度”。日光の影響を受けない木陰などで測った温度なんです。ですから朝の天気予報で最高気温35℃ですなんていっていても、日中、直射日光が当たる場所では40℃はおろか50℃にまで上がったりするんです。
屋外だけでなく、屋内にも熱中症の危険性は潜んでいるという。
森田:部屋のなかの温度は、どれだけの人数がいるかで大きく変わります。人間は一人ひとり、だいたい100Wの熱を発していて、1時間部屋のなかにいると理論上は6℃ぐらい気温が上がるんです。ですから屋外よりも、室内のほうが温度が上がりやすくて、熱中症のリスクも高まります。しかも人の出入りやエアコンなどの調整具合で、状況は刻々と変化する。屋外、屋内にかかわらず、自分の体をセンサーとして扱うこと。自分の身体の声を、しっかり聞くことが重要だと思います。

この日お披露目されたジスライフのポータブルファン。手持ちのほか首に提げたり机に置いたりでき、持ち運びにも便利だ
個別に温度調節ができれば、人にも地球にもやさしい!
発表会でお披露目されたジスライフのポータブルファンは、小さく軽く、ファッション性が高い。まちや電車などで高校生らが持っている、パステルカラーのポータブルファンとは印象がまったく違う。
森田:ものごとが変わるときって、最初は若者が取り入れるんですよ。そのあとに、われわれ年長者がつかうようになって、世界が変わっていく。このポータブルファンもそんな道をたどると思うんです。スマホだって、最初は若者が電車で見るようになって、いまは誰もが活用しているじゃないですか。時代が変わる途中を、いままさに目撃していると思うと、なんだかワクワクしちゃいますよね。
オシャレで持ち歩きがラクなだけでなく、機能性も折り紙つき。プレミアムモデルの「Handheld Fan Pro1 Mini」は、風量が0から100まで細かく選べ、レベル100は風速9m/sというハイパワーを誇る。
森田:風速9m/sは時速32km、気象の世界では、「強風」のカテゴリーに入ります。台風の強風域が風速15mですから、その半分以上の風が出るんですよ! このポータブルファンは、大人が風速を学ぶのにもつかえますね。それと人間って、「どこに風を当てると涼しくなるのか」が決まっているんです。動脈とか手首の内側とか、血液が通るところに涼しい風を当てると身体を効率よく冷やせる。ですからポータブルファンは、人体の仕組みを理解するのにも役立ちますね! それがわかっていれば、自分を効果的に冷やせて、人に迷惑をかけずに自身で熱中症対策ができるわけですよ。
さらに、ポータブルファンはとてもサステナブルなガジェットでもあるという。
森田:同じ部屋のなかにいても、エアコンの効き方や寒暖の感じ方は、場所や人によって差がある。ポータブルファンで個別に涼しさを調節できれば、はるかに効果が高いし省エネにもなります。いまは気候変動と同時に、われわれの文化が変わっていくときなんだと思いますね。
Photo & Text:萩原はるな
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