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“木”の酒造りや間伐材フローリングで「森との共生」をめざす
“木”の酒造りや間伐材フローリングで「森との共生」をめざす
NATURE

“木”の酒造りや間伐材フローリングで「森との共生」をめざす

適切に手を入れることで、健やかな森林を保とうとする持続可能な森づくり。日本でも、自分が暮らす地域の森を元気にするための取り組みが各地で始まっています。建築やデザイン、食やレジャー、教育など、そのアクションはじつにバラエティ豊かでユニーク。その根底には、森と共生することで自然も自分たちの暮らしも豊かにしたいという思いがありました。今回は、“木の酒”を造るユニークな試みと、経年変化も楽しめる間伐材を活用したフローリングをご紹介します。

間伐材がスピリッツに。
新しい木の酒造りが進行中

樹種や樹齢によって味や香りはさまざまで、スギのほかミズナラ、クロモジ、シラカバなどでも商品化が検討されている。プロジェクトは茨城県に建設中の新蒸留所を拠点に進行する予定

間伐材の利用に向け各社がアイデアを出す中、ユニークな試みが酒造りへの活用だ。未活用素材を用いて酒造りを行ってきたエシカル・スピリッツ社と国立研究開発法人森林総合研究所がタッグを組んで進めるのが〈WoodSpirits〉というプロジェクト。

細かく粉砕した木を、そのまま発酵・蒸留させて造る酒の商品化を目指している。過去には樽で熟成させたものや木のオイルを注入したものが“木の酒”と呼ばれることもあったが、木そのものを原料とする酒は画期的だ。

商品第1弾では、埼玉県ときがわ町で採れるスギの間伐材を使用。青リンゴのような甘い香りと爽やかな草原を思わせる、バランスのいい酒に仕上がるのだそう。販売される日を楽しみに待ちたい。

放置林問題を考える
間伐材のフローリング

釘やボンドを使わず、フロアタイルのように敷くだけで使える「無垢床タイル」は賃貸物件でも使えると人気。引越しの際もくり返し使えて、サステナブル

空間づくりのプラットフォームとして、家づくりの材料やアイデアを提供する内装ストア〈toolbox〉では、間伐材を有効活用した「間伐材フローリング」と「無垢床タイル」を展開。

深刻化する国内の放置林問題に向き合い、森を育て、再生させるために欠かせない間伐材を活用した商品だ。ラインナップはヒノキとスギの2種類。どちらも一般的なフローリングに使われる樹種よりも柔らかい部類だが、繊維中に多くの空気を含むことから保温性に優れ、素足で歩いても心地いい。

無塗装ゆえ木の香りが優しく香るのも魅力だ。柔らかい分、傷がつきやすいという面もあるが、経年劣化も愛おしい味になる。同社の「蜜ろうワックス」を塗布すれば、使い込むほどに雰囲気が変わり、経年変化も楽しめる。

●情報は、FRaU2024年8月号発売時点のものです。
Text:Emi Fukushima, Yuriko Kobayashi Edit:Yuriko Kobayashi
Composition:林愛子

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