週1回からはじめる新・食習慣 ヴェルヌ華子の「プラントベース」レシピ⑳ 新じゃがのパタタスブラバス
プラントベースとは、plant(植物)+base(土台)、つまり植物由来の食材を基本とした食生活のこと。ミラノ在住のヴェルヌ華子さんは、パリのレストランで出合った植物性のみの料理に衝撃を受けてプラントベースと栄養学を本格的に学び、その素晴らしさを広めることをライフワークにしています。そんなヴェルヌさんから、野菜や果物、穀物、ナッツなどの種子類、海藻類、キノコ類などをつかった旬のレシピをお届けします。まずは週に一食からはじめて、ゆくゆくは日々の食卓に取り入れてみて!
プラントベースレシピその20【新じゃがのパタタスブラバス】
スペイン・バルセロナ発祥の料理、パタタスブラバスのレシピです。パタタプラバスは素揚げしたジャガイモに、ピリ辛のトマトソースをかけた料理。今回は、新ジャガイモをカリッと焼きあげてつくります。色鮮やかな2種類のソースをかければ、おいしくて箸(フォーク?)が止まらないひと皿が完成! ブラバソース、アイオリソースは、ほかの料理のトッピングやディップソースとしても大活躍します。アイデア次第でアレンジは無限! この機会にぜひ手づくりして、いろいろな料理につかってみてください。
◆新じゃがのパタタスブラバス◆

【材料(2〜3人分)】
新ジャガイモ……10個
オリーブオイル……適量
塩……少々
・ブラバソース
トマト缶(カットタイプ)……150g
濃縮トマトペースト……30g
ニンニク……2片
赤ワインビネガー……20g
オリーブオイル……適量
パプリカパウダー(甘口、あればスモークタイプ)……小さじ1
唐辛子パウダー……小さじ1/4
塩……少々(好みで調整)
砂糖……小さじ1/4
・アイオリソース
サラダ油(あればグレープシードオイル)……80ml
無糖豆乳……50ml
アクアファバ(ひよこ豆の煮汁、ひよこ豆の缶詰などからとる)……小さじ2
ニンニク(すりおろし)……5g
レモン果汁……大さじ1/2
塩……小さじ1/4
※アクアファバがない場合
コーンスターチ……3g
水……小さじ1
・トッピング
パプリカパウダー(甘口、あればスモークタイプ)……適量
【つくり方】
1.たっぷりの湯を沸かし、湯の量の1%の塩を加える。新ジャガイモはよく洗い、皮つきのままスッと竹串が通るやわらかさになるまで、18〜20分ゆでる。ゆであがったらバットなどに移し、一つひとつ平らにつぶす。

2.オーブントレイに1を並べ、表面にオリーブオイル(分量外)を刷毛(はけ)で塗る。200℃に余熱したオーブンで15〜25分、表面に焦げ目がつくまで焼く。

オーブンがない場合は、フライパンにオリーブオイルを熱し、両面こんがりと焼き上げる。ソースを用意した後に焼くと、熱々が楽しめてオススメ
3.ブラバソースの用意をする。ニンニクは皮をむいて薄切りにする。小鍋にオリーブオイルを熱し、ニンニクを弱火で炒める。香りが立ったらパプリカパウダーと唐辛子パウダーを加え、10秒ほどサッと炒めて香りを出す。※焦げないように注意!
4.3.にトマトペーストを加え、1〜2分炒めてうま味を引き出す。カットトマト缶、赤ワインビネガー、塩、砂糖を入れ、弱中火で8〜10分煮詰める。粗熱を取り、ブレンダーで滑らかになるまでかくはんする。 ※好みによっては、軽くかくはんして食感を楽しんでもOK

5.アイオリソースの用意をする。材料をすべて合わせ、高速ミキサーやブレンダーでなめらかなクリーム状になるまで混ぜる。
6.オーブンからジャガイモを取り出して皿に並べ、2種類のソースをトッピングする。スモークパプリカパウダーを振りかけたら、完成!

できあがった2種のソースはソースディスペンサーに入れておくと、手軽につかえて便利
※ブラバソースのとろみを強くしたい場合は、3.のタイミングでコーンスターチ3gを水小さじ1で溶いて加えてください。
※アクアファバはひよこ豆など豆の煮汁のことです。とろみを加えるための材料なので、ない場合はコーンスターチ3gを水小さじ1で溶き、加熱したもので代用してください。
◆ヴェルヌ華子

プラントベース ウェルネス コーチ、プラントベースを軸としたライフスタイルの習慣化を叶える12週間のウェルネス・プログラム「Plantful Journey Program」主宰(https://www.plantful-journey.com/)。現在、フランス人の夫と2人の子どもとともにイタリア・ミラノ在住。十数年間、ラグジュアリーブランドのパリ本社ファッション本部でマーチャンダイジングに携わったのち、プラントベースの食生活を築くサポートをするプログラムを立ち上げる。また、パリやミラノでケータリングやポップアップディナーなどを開催。2023年夏、パリ・コルドンブルー調理学校のPlant-based Culinary Artsディプロマコースで、日本人として初めて学ぶ(Instagramはコチラ)。