ひとり旅でも海、山、川を満喫! 徳島県の“美食や文化を体感できる”ユニーク宿6選
SDGs先進県を自認する徳島県は、住民、自治体、企業が一丸となって、人にも地球にも優しくあるための知恵を出し合い未来に進んでいます。徳島でサステナブルな旅をするなら、宿にもこだわりたい! ということで、おすすめの宿泊施設をご紹介。海で、山で、川で、さまざまなアクティビティをしたり、藍染めなど徳島ならではの体験ができるユニークな宿ばかり。ひとり旅にこそ、オススメです。
廃校を活かしたホステル「ハレとケデザイン舎」

日本三大秘境のひとつに数えられる三好市・祖谷(いや)。その入り口にあった旧出合小学校を改装したホステルがここ。1階のカフェ、ハレとケ珈琲では、こだわりの自家焙煎コーヒーやカヌレなどのスイーツ、ジビエのピッツァなどをいただける。

建物には、卒業生が壁に描いた絵や、実験用のフラスコなど、なつかしいアイテムが残っていて、ノスタルジックな気分に浸れそうだ。

かずら橋や天然かけ流し温泉などへのアクセスがいいのもポイント。
DATA:徳島県三好市池田町大利大西15 旧出合小学校 ☎0883-75-2208
藍染め工房でモノづくりを深掘り「BANKARA」

藍の染色工房に併設された宿。数時間の表面的な体験ではなく、染め物の魅力や自然との結びつきの大切さを、一緒にテーブルを囲み、時間を共有することで感じてもらいたいという理由から2020年にオープンした。

清らかな川の流れる静かな環境で、ノンケミカル染料を使用した昔ながらの藍染め体験ができる。

夕食は地元食材をふんだんに使用したケータリングスタイル、朝食では、地元産の平飼い有精卵でTKG(卵かけご飯)を楽しんではいかが。
DATA:徳島県海部郡海陽町小川字躑躅ゴソ6-2 ☎080-5692-3407
海も山も満喫したい!「snow peak glamping TOKUSHIMA KOMATSUSHIMA」

日峰山(ひのみねさん)や小松島湾など豊かな自然に囲まれた環境で、開放感あるステイを楽しめる体験施設。プライベートビーチでのSUPやトレッキングなど、海と山両方の遊びを楽しめるところが魅力だ。

アクティビティに疲れたら、各部屋の海に面したデッキで波の音を聴きながらゆったり過ごすのもいい。

地産地消をテーマにしたレストランがあり、徳島の食材を堪能できるのもうれしい。
DATA:徳島県小松島市中田町字東山95-3 ☎0885-38-6556
アットホームな交流の場「moja house」

山あいのまち神山町(かみやまちょう)で、地元住民の暮らしが体験できる宿。「もじゃ」はバングラデシュの言葉で、「おいしい」「楽しい」という意味だ。

その言葉どおり、宿泊者は梅シロップやゆず味噌づくり、お茶や野菜の収穫など、季節ごとにさまざまなワークショップに参加できる。

夕食は、宿泊者全員でつくるのが宿のルール。地元で採れた新鮮な野菜や庭で育てられているハーブをつかって料理をしながら、初対面同士でも仲が深められるのも魅力だ。
DATA:徳島県名西郡神山町神領字本小野363 ☎050-5359-5598
お遍路さんも立ち寄る「さくら庵」

女性ひとりでも安心して旅を楽しめるようにと、旅好きのオーナーが2019年にオープンしたゲストハウス。お遍路(へんろ)さんたちもよく立ち寄るという。

大正8年に建てられた歴史ある古民家には、地元の漁師から仕入れた魚介と地酒をいただける「ばる二軒目(18時半ごろ~営業)」や、元セラピストのオーナーがアロマオイルの施術をしてくれる「ボディケアサロンSonrisa」などが併設されている。

近くには、シュノーケリングやSUPを楽しめる海や、透明度の高い日和佐川もある。
DATA:徳島県海部郡美波町奥河内字寺前114-6 ☎080-7817-2258
季節の美食コースを味わう「お宿・キッチンみつ佳」

昭和40年代に職人によって建てられた古民家を、食事処兼ゲストハウスとして甦らせた宿。オーナーの生まれ故郷である新潟の蔵からもってきた家具や着物を、現代のインテリアとマッチさせた和洋折衷の空間が魅力的だ。

地元の新鮮食材をふんだんに用いた創作和食コース(日替わり)は四国の地酒と相性抜群。

透明度の高い水床湾(みとこわん)ではアクティビティも楽しめるが、静かな環境で何もせずゆったり過ごすのもいい。
DATA:徳島県海部郡海陽町宍喰浦宍喰145 ☎0884-70-1509
●情報は、FRaU S-TRIP 2021年12月号発売時点のものです。
Text:Misako Tateoka
Composition:林愛子