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幸福度世界一のフィンランド人から学ぶ“幸せになる秘訣”【第4回】
幸福度世界一のフィンランド人から学ぶ“幸せになる秘訣”【第4回】
FEATURE

幸福度世界一のフィンランド人から学ぶ“幸せになる秘訣”【第4回】

国連の「世界幸福度ランキング」で、2018年から7年連続で1位に選ばれている北欧の国、フィンランド。フィンランドの人びとはなぜ、自らを幸せと感じ、生活に満足しているのでしょう。その理由を探るため、フィンランド航空で首都・ヘルシンキへ飛んだトラベルライターの古関千恵子さん。現地で出会った“ハピネスハッカー(幸せの達人)”たちから幸せへのヒントをもらった後は、彼、彼女らから提案された、新しいヘルシンキでの過ごし方を実践してみました。今回はその前編です。

──【第3回】はこちら──

バルト海に浮かぶ「ロンナ島」で本場のサウナを!

このレンガづくりの建物が公共サウナのレセプション

フィンランドといえばサウナ! 本場で体験するサウナは、また格段に気持ちがいい。しかも夏だけオープンする小さな島のサウナとなれば、船で渡るワクワク感も加わって、スペシャル感も味わえる。

ここロンナ島(https://www.lonna.fi/en/lonna/)では5~9月末までの夏限定で、レストランやバー、公共サウナなどのレジャー施設がオープンする。ヘルシンキのマーケット広場から水上バスで約10分と、アクセスは簡単。ロンナ島は、ほぼ円形で直径約150m。地図なしでも迷わない大きさで民家もない。島の入場料などもなく、水上バスが桟橋に着いたら、レストランや公共サウナなど目指す施設へ直行すればいい。

公共サウナの窓からはバルト海が見える

バルト海に面した公共サウナは、男女混合のロフトスタイルが2部屋。“混浴”といっても、全員水着を着用しているので恐れる必要はない。1階に洗い場があり、9段の階段を上ってひな壇のような椅子に座る。運よく“特等席”に座れれば、小窓からバルト海が望める。汗をたっぷりかいたら、バルト海に面したテラスで風に吹かれてクールダウン。余力があれば岩場を歩いていって、水風呂がわりにバルト海にボチャン!と浸かるのもいい。目の前をエストニアやスウェーデンへ向かうフェリーが横切る。ホントに迫力満点だ(冒頭写真)。

「ロンナズ・レストラン」で出されたサーモン料理、白スグリ添え。地元食材だけでできたひと皿だ

サウナ後は「ロンナズ・レストラン」がオススメ。オーガニック食材をつかった、アイランドスタイルの料理が供される。エディブルフラワーを添えたひと皿は美味で美しく、なんといってもヘルシー! ベリー類やハーブなど、夏のフィンランドの味覚も楽しめる。

8人乗りのクルーザーをチャーター。料金の目安は1時間で300ユーロ

ちなみにロンナ島に向かう際は水上バスではなく、クルーザーをチャーターするという手もある。実は今回私は、第2回に登場したハピネスハッカーのアデラ・パユネンさんとマルコ・レッパネさんが主催する「健康の森プログラム」のヴァルティオサーリ島から、ノルディック・スワン・クルーズ(https://www.nordicswancruises.fi/)のボートを利用して、ロンナ島へ渡った。ヘルシンキ沖には世界遺産のスオメンリンナ島など、300あまりの島々が浮かんでいるので、チャーター船でアイランドホッピングするのも楽しいと聞いたからだ。

ヘルシンキ東の新興エリアで、「水上サウナ」パーティ

「ホテル・ランタプイスト」の一室「ノッラ・キャビン」

ヘルシンキ東部のヴォルサーリ地区は、いま注目の新興エリア。白樺の林に建つ「ホテル・ランタプイスト」(https://www.rantapuisto.fi/en/)は、かつて銀行の研修所だった建物を改装したもので、湖のように穏やかな海岸のすぐそばにある。

ランタプイストの客室「ノッラ・キャビン」はフィンランドデザインの代表格であるマリメッコとコラボした愛らしい部屋(上写真)。ファンにはたまらない大胆な柄のファブリックに、三角窓の向こうには海が広がる。再生エネルギーで稼働し、自然にやさしいキャビンであることもポイントだ。

ハピネスハッカーのひとり、DJのタピオ・ハカネンさん

このホテルではハピネスハッカーのひとり、フィンランドのベストDJに7回も選出されたタピオ・ハカネンさんと待ち合わせをしていた。彼はゲリラライブから大箱ディスコでのイベントまで、世界中で2000回以上のライブをおこなってきた。彼の幸せの秘訣は、「日常のごく小さな瞬間に幸福を見出し、瞬間の美しさや仲間と共有する創造的な体験を大切にすること」だとか。

これが水上サウナだ!

そんなタピオさんがこの日、ライブパーティーを開催するという。会場は、なんと水上サウナ! ヴォルサーリ地区のアウリンコラハティの沖には、彼がチャーターした「ヘルシンキ・サウナラウッタ」(https://www.helsinkibysea.com/helsinginsaunalautta/)がスタンバイ。2台連結すれば最大25名まで収容できるという本格的なものだ。

パーティ終了後もこの明るさ。さすがは北欧だ

これは一般のツーリストでも手配可能。8名収容可能な水上サウナならば、2時間200ユーロでチャーターできる。通常のサウナでは飽き足らない方、いかがだろう? とくに夕暮れ以降はムードも満点だ(上写真)。

Text & Photo:古関千恵子 取材協力:Visit Finland  https://www.visitfinland.com/ja/ Finnair https://www.finnair.com/jp-ja

──【第5回】はこちら──

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