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日野明子「つくり手の顔が見える『ちゃぶ台』『ふとん』に大満足」
日野明子「つくり手の顔が見える『ちゃぶ台』『ふとん』に大満足」
VOICE

日野明子「つくり手の顔が見える『ちゃぶ台』『ふとん』に大満足」

「買い物は投票だ」といいますが、何をどう選ぶのか、買い物の基準は人それぞれ。気になるあの人は、どんな視点で選択するのでしょうか。多方面で日本のものづくりにかかわっている日野明子さんに、2022年、買ってよかったものを聞きました。

デザインはいいけど主張しすぎず
空気になじむぐらいのものがいい

自身を「捨てられない性格」と評する日野明子さん。直感は大切にしつつも吟味して買う。選ぶポイントはデザインがよく、できれば自然素材、でも主張は強くないもの。つかい勝手、触り心地も大切。そうすると必然的に、知り合いのつくり手のものが多くなる。最近は外食が減ったぶん、生活用具を充実させたという。

「いいものをつくっている人への応援も込めて。ふとんもちゃぶ台も毎日を幸せにしてくれますし、ちょっと高いものは、満足感が倍増。自分へのご褒美です(笑)」

「家具工房 伊庭善」のちゃぶ台


北海道美瑛町の家具工房が手がけたちゃぶ台。

「φ90をずっと使っていて、小さいサイズもほしくなりφ45を購入。丁寧な仕上げで、作者の顔もわかるので安心。ひとり暮らしの座卓としてはちょうどいいです。国産の楢に拭き漆の仕上げ。脚は折り畳めて、昭和の懐かしさを感じる机です」

「mani e cotone」の和綿ふとん

兵庫県丹波篠山で育てられた無農薬の和綿のふとん。

「正直、高いです! が、つくり手を訪ね、世界の綿栽培事情なども聞き、オーガニックの綿栽培、採取、ふとんにするまでの苦労を聞き、値段に納得して入手しました。ふとんは打ち直しをしたらつかい続けられるのもいいですよね」

PROFILE

日野明子 ひの・あきこ
大学時代に工業デザイナーの秋岡芳夫氏にものづくりの面白さを教わる。1990年代に入社した商社は、無鉛クリスタルのiittalaの輸入代理店で、日本のクラフト製品も扱った。1999年に独立後、企画卸、産地アドバイザー、物書きなど、日本のものづくりに関わる。

●情報は、FRaU2023年1月号発売時点のものです。
Illustration:Takashi Nakamura Text & Edit:Chihiro Kurimoto
Composition:林愛子

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