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花井祐介のMoney Voting「どうせ買うなら、あの人の店で!」
花井祐介のMoney Voting「どうせ買うなら、あの人の店で!」
VOICE

花井祐介のMoney Voting「どうせ買うなら、あの人の店で!」

「買い物は投票だ」という言葉を聞いたことがありますか? 世界ではいま、「Money Voting(お金の投票)」を合い言葉にひとり一人のお金の力で、世界をよりよく変えていこう、そんな動きが広がりはじめています。

日々、何を選んで、どんなものに自分のお金を投じるのか。それは、自分がいいと思うもの、賛同する社会のあり方にたしかな意思を表明するアクションです。あなたはどんなもの、ことに「お金の投票」をしていますか? 今回はアーティストの花井祐介さんに「Money Voting」について聞きました。

地域の一員として
何かできる喜び

僕が暮らす神奈川県の逗子市は、自分を含めサーフィンを愛する人が集う町。僕も高校生の頃から地元の先輩たちにお世話になって、海のことから人生のことまで教えてもらいました。小さな町で、こと海が好きな人たちはみんな顔見知りという地域。自然とそれぞれの生業がわかるので、「どうせ買うならあの人の店に行こうよ」となる。

多くが個人商店や僕のようなフリーランスですから、応援し、支え合うような気持ちです。逗子生まれの「ヨロッコビール」もそのひとつで、現在は隣の鎌倉市をベースとするマイクロブルワリー。オーナーの吉瀬明生さんとは地元のイベントなどで顔を合わせていたのですが、僕の絵を好きだと言ってくれて、ビールのラベルの絵を描かせてもらっています。

海外での展示やグローバルな企業との仕事はやりがいはありますが、それと同じくらい地元に根差したプロジェクトに自分の能力を生かすことができるのはうれしい。コロナ禍にあってどれほど小商いが大変かというのを実感したことも大きいです。ひとりではムリでも、みんなで力を合わせれば乗り越えられるし、何より楽しい。地域の一員として何かができるというのは、自分にも大きな力と自信をくれるんです。

PROFILE

花井祐介 はない・ゆうすけ
アーティスト。2006年よりカリフォルニア「The Surf Gallery」で作品展示を開始。07年に世界中のアーティストの作品が集うグループショー・The Happeningに参加し、各国で作品を発表。VANS、BEAMSへのアートワークの提供など国内外で活躍。

●情報は、FRaU SDGs MOOK Money発売時点のものです(2020年11月)。
Photo:Mina Soma Text & Edit:Yuriko Kobayashi
Composition:林愛子

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