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日常にオシャレとサステナブルを。ペットボトル再生糸で作った循環可能なシューズブランドÖffen
日常にオシャレとサステナブルを。ペットボトル再生糸で作った循環可能なシューズブランドÖffen
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日常にオシャレとサステナブルを。ペットボトル再生糸で作った循環可能なシューズブランドÖffen

重たくなりがちな“環境問題”を、軽やかに提案するシューズブランドがあります。ペットボトルリサイクル糸を使った靴を展開している「Öffen(オッフェン)」です。

プロデューサーの日坂さとみさんが持続可能なものづくりに取り組むようになったきっかけは、ご自身の出産でした。

「ポインテッドトゥ」「スクエアトゥ」「ラウンドトゥ」の3型をベースに、多彩なデザインを展開。「普段履けるちょっとオシャレな靴。そして環境に優しい」をテーマに、履き心地が軽く、足が疲れにくく、滑りにくく、かつデザイン性が高い靴づくりを目指している。水洗いも可能。サイズ展開は22.5~25cm。

「1日のほとんどを仕事に使っていた出産前とはライフスタイルが大きく変わり、それまで気にしてこなかった環境問題に目が向いたり、子どもに与えるものをそれまでとは異なる視点で考えたりするようにもなりました」

洗剤ひとつにも「本当に身体や環境にとっていいものなのか?」と考えるように。やがて見えてきたのは、デザインだけに重きを置いて物を選んできた自分自身の姿でした。

「自分が物を買うときの選択基準は今までも多くあったはずなのに、私はもの作りの背景まで見ることをしてこなかったと気付いたんです」

Öffenでの物作りで重視しているのも、「何を作るか」ではなく「どう作るのか?」。靴のアッパーに使用済みのペットボトルを回収して作った再生繊維を利用しているだけでなく、一般的に合成ゴムが使われることの多い靴底には、哺乳瓶に使用されるシリコン素材を使っています。

「インソール、シューキーパー、梱包……。どの素材も、『環境に良い』の言葉を鵜呑みにせず、本当に環境に良いのか、どういった背景で作られているのか、信頼できる素材メーカーなのかといった点は時間をかけて調べました」

軽くて快適なインソールは、衝撃吸収性やリバウンド性に優れる。バイオベースで生物分解可能な素材を使用。

日坂さんが目指すのは、Öffenをきっかけにエシカルな暮らしに共感する人が増えること。

「靴という身近なプロダクトを通して、ファッションが好きな方々にサステナブルな取り組みの必要性を感じてもらいたい。そして、エシカルなライフスタイルについて一緒に考えたり、楽しんだりできればと思っています」

毎日の靴をサステナブルに。その選択は、私たちを明るい未来に連れて行ってくれるはずです。

シューキーパーは、トウモロコシやキャッサバのデンプン質から生まれた植物由来の生分解性プラスチック。生成時のCO2の排出量が少なく、コンポスターに入れれば微生物によって分解される。
靴箱の代わりに、リユースを目的とした丈夫なペーパーバッグを梱包材にしている。観葉植物のプランターカバーや野菜の保存袋など、日常のさまざまなシーンで活用可能。リボンは2本そろえば靴紐として再利用できる。

取材・文/有馬ゆえ

Öffen

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