海を守る、持続可能な社会への方法は、さまざまにあっていい——。各国のユニークな取り組みからは、文化の違いも見えてきます。今回は、ビンにもボトルキャップにもこだわったオランダのラム酒をご紹介します。

商品の持つ背景にも酔える
オランダ発のラム酒

香り高いラム酒が入ったビンは、すべて環境に優しいリサイクルガラスでつくったもの。ここまでなら、ほかにもよくある話。

注目すべきは、鮮やかなマーブル模様の四角いボトルキャップ。実はこの部分、大半が北海に面するオランダのビーチに流れ着いた、コカ・コーラのラベルを再利用しているという驚きの代物なのだ。

さらに、売り上げは北海を守る「Dutch North Sea Foundation」へ全額寄付するという大盤振る舞い。お酒の飲みすぎにつきものといえば二日酔いだが、このラム酒なら環境汚染という地球が抱える頭痛のタネからはおさらばできそう。
fromwastetowasted.nl

●情報は、FRaU SDGs MOOK OCEAN発売時点のものです（2019年10月）。
Coordination：Akiko Frid　Text：Toyofumi Makino　Edit：Asuka Ochi
Composition：林愛子

【こんな記事も読まれています】

衣服を届けるだけじゃない！ユニクロ難民支援16年間の本気度

上野動物園が「世界の動物を守る」ためにできること（前編）

解体現場からレスキューした古材に活躍の場を！

竹から生まれて土に還る「世界でいちばん、やさしい絆創膏」

余った日本米を救え！ アルマーニ / リストランテの挑戦