【特集】ココリコ田中、さかなクンらも警告!このままでは食卓から魚が消えてしまう⁉
「海と魚の危機」が叫ばれる昨今、SDGsの14番目の目標「海の豊かさを守ろう」が示すように、日本に古くからある“魚食文化”は岐路に立たされています。日本の食用魚介類のひとり当たりの消費量(1年)は、2001年度の40.2kgをピークに、2022年度には22.0kg(概算値)と、ほぼ半減しました。一方で、2025年にサンマの水揚げ量が増加し再び庶民の魚になったという明るいニュースも。豊かな海と魚食文化の未来のために、私たちは海のことをもっともっと考える必要があります。これまで当サイトで取り上げてきたなかから、海と魚にまつわる記事をピックアップしました。
ココリコ田中×ガクテンソクの異色座談会!「海と魚の危機を救うために、ボクらができること」
いま、世界の水産資源の約4割が「獲りすぎ」の状態にあるなど、海は深刻な危機に直面しています。この問題の解決のため、持続可能な漁業の普及を目指す国際的な非営利団体「MSC」のアンバサダーを務めるココリコ田中さんが、後輩芸人のガクテンソクと座談会を開催。持続可能な漁業で獲られた水産物の証であるMSC「海のエコラベル」を意識したサステナブルな商品選びや、ガクテンソクが実施する「小さな行動」について盛り上がりました。

温暖化やプラギョミ対策……海とともに生きるために、いまできることを、さかなクンと考えた
「地球温暖化」「海洋プラスチック」はいまや誰もが知る問題ですが、その地球規模の環境変化は、人々の暮らしに大きな影響を与えています 。そんななか、ユニクロの海洋問題に取り組むプロジェクトの発表会で、東京海洋大学名誉博士でもあるタレント・さかなクンによる特別授業がおこなわれました。東京湾に沖縄の県魚・グルクンが現れた事例などを挙げ、海がいかに危機的状況であるかが明らかに。日々の食卓でおいしい魚を食べて多様な魚種を知る、スポギョミ(ギョミ=ごみ)に参加する──など、海を守るために実践できることを教えてもらいました。

「ロコモコ」発祥地ハワイ島・ヒロで、日本人移民が持ち込んだ生魚食文化「ポケ丼」を愛でる
ハワイ州第2の都市であるハワイ島・ヒロは、かつて日本人移民が街を築き、農業と漁業で栄えた歴史を持つ場所。二度の大津波を乗り越え、第二次世界大戦の日系人部隊の名を冠した「Cafe100」がロコモコを守り続けるなど、移民たちが文化と伝統を大切に守ってきました。今回の旅では、ロコモコ発祥の地でもあるヒロの歴史と、古代ハワイからの食文化「ポケ丼」が、日本人移民の文化と融合し、現代ハワイでローカルグルメとして親しまれているようすをレポートします。

養殖の未来のために……「北海道マイワシ漁業改善プロジェクト」始動!
増加する世界人口の食料を確保するため、養殖業の重要性は高まる一方です 。2050年には全世界で90億人分の食料を養殖でまかなう必要があるとの試算もあり、養殖業にも「持続可能性」が求められています。こうした背景のもと、天然マイワシ漁で国際的なMSC認証取得を目指す「北海道マイワシ漁業改善プロジェクト」が発足しました 。日本の食料安全保障と養殖サプライチェーンの構築という未来を担うこのプロジェクトについて、「ウミト・パートナーズ」代表取締役・村上春二さんに伺いました。

“幻の寿司職人”はなぜ「すし作家」になったのか
魚の命が寿司になるまでの過程を、子どもたちにわかりやすく伝える写真絵本『おすしやさんにいらっしゃい! 生きものが食べものになるまで』(岩崎書店)。この本の著者である岡田大介さんは、寿司職人としての顔も持ちながら、「すし作家」として活躍しています。寿司を通して「生きもの」としての命の尊さに気づいたという岡田さんが、なぜ寿司職人という枠を超えたのか。彼が絵本を通じて本当に伝えたかったことを前後編にわたりお届けします。





