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温暖化やプラギョミ対策……海とともに生きるために、いまできることを、さかなクンと考えた
温暖化やプラギョミ対策……海とともに生きるために、いまできることを、さかなクンと考えた
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温暖化やプラギョミ対策……海とともに生きるために、いまできることを、さかなクンと考えた

最近では毎日必ずどこかで耳にするようになった「地球温暖化」「海洋プラスチック」「気候変動」という地球規模の環境変化。それらが私たちのくらしに大きな影響を与えることはわかっているし、なにか始めなければならないこともわかってはいるものの、日々の暮らしのなかで、いったい何からはじめたらいいのかわからない、という方もまだまだ多いのが現状です。そんななか、海洋プラスチック問題を消費者と一緒に考えていこう、というユニクロの「 JOIN : THE POWER OF CLOTHING」 。プロジェクトの発表会に、東京海洋大学名誉博士/客員教授のさかなクンが登場! 身近なことからできるアクションのヒントを探しに行ってきました。

温暖化が続く東京湾に、ついに沖縄の県魚も!?

渋谷区立鳩森小学校の4年生児童約30人も特別に参加した、さかなクンの特別授業。冒頭、さかなクンがクーラーバッグから取り出したのは、その日の朝、千葉県・館山の定置網で獲れたばかりの東京湾の魚たち。さかなクン自身があさイチで館山まで行っていただいてきたものだそう。今年生まれたばかりのイサキの幼魚たち(通称:ウリ坊)に交じって表れたのが、さかなクンもびっくり、なんと沖縄の県魚にも指定されているグルクン(「たかさご」の仲間)だった。

「沖縄県に行くと、みんな唐揚げとかお刺身で食べますよね。おいしいですねー。でも!! なぜ東京湾に??? 実は、特にこの数年、東京湾の海水の温度が高くなって、グルクンのような南の海のお魚がどんどんやってきてるんです。なかには冬を越すグルクンちゃんもいて、これからどんどん増えていくかもしれないんですよ」

さらにさかなクンは、背びれなどに毒棘を持つアイゴも持ってきていた。ここ10年ほどで東京湾で繁殖が見られ、漁師さんを傷つけたり、同じく温暖化の影響で著しく減少した海藻を食べつくしてしまう磯焼け(海底の砂漠化)の原因となっているそう。

「海藻が減っちゃったら大変だけど、それをアイゴちゃんたちのせいにするのは、なんか、ちょっとかわいそうな気がしますよね。アイゴちゃんやウニちゃんはもう何千年、何万年前から海藻を食べて生きてるんです。なのに、海の温度が上がったり水質が悪くなったりして海のバランスが崩れてしまったのが、もともとの原因なんですからね」

じゃあ、私たちはどうしたらいいのだろう。会場から解決案を募ると、

「海水の温度を下げる、温暖化を止める、CO2を減らす。そうそう、全部正解です。でも実は、大きな海っていうのは、熱しやすく冷めにくいんです。おっきな温泉のお湯が熱いからって、すぐに下げられないのと一緒。海の温度が下がるにはすごく時間がかかるんです。そこでもうひとつヒント、このアイゴちゃん、とってもおいしいんです!」

さかなクンによると、日本近海にいる4,000種を超える魚のうち、魚屋さんにならぶのはせいぜい30種程度だとか。私たちの食生活を見直すことでも、小さいけれども確実な一歩が踏み出せるに違いない。

「だから、美味しいお魚のことをもっともっと知って、見て、食べていきたいですねー」

さかなクンが手にするのは今日とれたばかりのアイゴ。ここ10年ほどで東京湾でも急増し、磯焼けの原因になっているそう。千葉県の発表によるとノリの養殖にも大打撃を与えているとのこと

海のプラスチックの80%は町から流れてくる「ギョミ」だから

海水温の上昇と並ぶもうひとつの大きな問題が海洋プラスチック問題だ。

「海のプラスチックごみ、『プラギョミ(プラごみ)』さんが今どんどん増えてるんです。その量は年におよそ800万トン! しかもその『ギョミ』の約80%は陸で放置されたごみや置き忘れてしまったものが川や水路を通じて海に流れ込んだものなのだそうです」

これらを減らすために、さかなクンが考える“私たちにできること”は?

「まずは『ギョミ拾いのボランティアに参加すること』、そして『マイボトルやエコバッグを使ってなるべくギョミが出るのを防ぐこと』、『ペットボトルやプラスチックをしっかり分けること』、『プラギョミさんのリサイクル品を買って使うこと』。いっぱいありますね、私たちにできること。たとえばギョミ拾いはいまや『スポギョミ』というスポーツにもなってるんですよね。よーいドンでだれがいちばん拾えるかという競技、楽しそう!」

海洋プラスチックは、食物連鎖を通じて、人間の身体にも蓄積している。豪ニューカッスル大学がWWFの委託で行った調査によると、世界平均で一人当たり毎週クレジットカード1枚分のプラスチックを摂取しているという

「環境のこととか、今起きていることって、実際に見てみないとピンとこないと思うんですよね。おうちの扉を開けて一歩外に出てよく目を凝らして見てみると、あーこんなに草木があって、空気がおいしいと気づきます。でも、同時に街にこんなにギョミが落っこちていたんだ! これが風に飛ばされて川に流れて海に流れ出したら、、っていうことも見えてくるはず。だから、自分の目で見て、感じて、自然を守る気持ちをもっていただけたら、たぶん少しずつでも変わっていくと思うんです! え、もう時間ですか? 残念。今日は、ありがとうギョざいました!」

ユニクロでは、なるべく多くの消費者に海洋ごみの問題に関心を持ってもらうことをめざし、「 JOIN: THE POWER OF CLOTHING」 プロジェクトを実施中。キャンペーン期間中、対象商品1点販売ごとに1USドルが「 ユネスコ(国際連合教育科学文化機関) 」に寄付され、世界の子どもたちに海洋ごみ問題を啓発する教育プログラムに役立てられる

小学4年生を目の前に開催された授業ではあったものの、学校でSDGsを学んでいる小学生よりも、それを知らずに大人になった私たちこそ学ばなければならないこともたくさんあるのではとあらためて感じた、盛りだくさんの30分。さかなクン、こちらこそ、ありがとうギョざいました!

「JOIN:THE POWER OF CLOTHING」プロジェクトの一環として、ユニクロ原宿店ではさかなクン&同志社大学経済学部准教授の原田禎夫先生の協力・監修による『海洋プラギョミ大図鑑』展示を開催中(~10/22)。さかなクンの特別授業後に展示を見学した鳩森小学校4年生のみんなからは、「実際に海洋生物のおなかから出てきた海洋ごみがすごい。さかなクン先生の授業のあとにギョミ(w)の実物をみて、あらためてその危険を感じました」「本気でこれはちょっとどうにかしなきゃ、って気持ちになっちゃいます」などの感想も

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