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ポートランド市民も納得! ゴミにならない「ゴー・ボックス」
ポートランド市民も納得! ゴミにならない「ゴー・ボックス」
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ポートランド市民も納得! ゴミにならない「ゴー・ボックス」

SDGsという目標が掲げられたことで、問題意識は世界中へ拡散! 各国でさまざまなプロジェクトが立ち上がり、賛同した市民が動き出しています。社会を変えるのは身の回りから。小さくも偉大な、その一歩を紹介します。今回は、アメリカの取り組みをピックアップ!

フードカートでもゴミを出さない!
使い回せるプラスチック容器

ポートランドの豊かな食文化を象徴するひとつが日本の屋台のようなフードカート。

野菜と豆の丼の店〈The Whole Bowl〉では取っ手つき容器に入れて。最近ではスーパーのデリにも利用範囲が広がり、80店舗以上が採用。

昼どきはビジネスマンや観光客が列をなす人気でも、その後に残るのは使い捨て容器のゴミの山。

そこで登場したのが環境に優しいプラスチック容器のゴー・ボックスだ。エココンシャスなポートランド市民には、フードカートは好きだが、ゴミになるだけの容器には抵抗がある、という人も少なくない。

コード入力後に届く「注文完了」サイン。月$3.95、または年$21.95で期限内なら何度でも使える。

そんな彼らは使用料を払ってでも、使い回せる容器を率先して選択するのだ。アプリで登録し、利用店舗のコードを入力したら注文確定。商品は専用容器に入れて手渡される。

返却ボックスのフタの裏面にあるバーコードを読み取って返却完了。

使用済み容器は、洗わずそのまま街なかにあるボックスに返却するだけ。

容器の回収、配布はすべて自転車で行われるなど、エコが徹底されている。

取材日は代表のジョスリン・ガウディ・クアレル自ら洗浄作業。
乾燥後、自転車で配達される。

洗浄はホームレスの人々の雇用トレーニングにもなっている。

近隣の返却ボックスの場所を示してくれる店舗も。

環境問題と社会活動を相関させたこの成功例は、いまや世界中から問い合わせがあるほど注目されている。

GO Box www.goboxpdx.com

●情報は、FRaU2019年1月号発売時点のものです。
Photo:DYSK Text:Sakiko Sedaka Edit:Yuka Uchida

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