育児はまだまだIT化の進まない分野。個々のリテラシーで情報格差が生じたり、紙での記録や提出が当たり前とされていたりすることで、頭を悩ませている保護者は少なくありません。

「母子モ」は、保護者と子どもの健康管理をサポートするアプリです。子どもの成長や健診などのデータを記録・管理したり、予防接種のスケジュール管理をしたり、地域の情報を検索したりと、保護者の育児をITの力で支援します。

（左）「スケジュール」タブでは次回の接種を提案。（右）「接種履歴」タブでは、接種済みのワクチンが一覧表示される。

例えば、予防接種の管理は、乳児期の子どもを持つ保護者の多くが頭を悩ますもの。現在、接種を推奨されているワクチンは、2歳未満で少なくとも8種類、本数にして22あり、それぞれ打つタイミングも決まっています。今までならば、保護者は個々に予防接種の種類を組み合わせ、自らスケジュールを組むのが普通でした。

母子モでは、子どもの月齢と接種済みの予防接種などを入力するだけで、次にいつ、何を接種すべきかという予定を立てて提案。日程を忘れることがないよう、アラート機能も備えています。

健診などで得た身長、体重、頭囲などのデータを入力すれば、自動でグラフ表示される。

従来ならば月齢ごとに母子手帳へ記録していた健診データも一括管理できます。出生時のデータやときどきの体重などを手元のスマホで簡単に確認できるため、急に必要になったときに便利でしょう。

すべての人に平等に情報が行き届くようになれば、すべての未来の担い手が心身ともに健康に生きられる社会に近づくはずです。

構成・文／有馬ゆえ

母子モ
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