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愛鳥週間──カワイイ鳥たちとお手軽に会える水辺はここだ!
愛鳥週間──カワイイ鳥たちとお手軽に会える水辺はここだ!
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愛鳥週間──カワイイ鳥たちとお手軽に会える水辺はここだ!

毎年5月10日~16日は「愛鳥週間(バードウィーク)」。野鳥が暮らす自然環境に親しみ、守るために行動しようという1週間です。まずは、私たちの周りに棲んでいる、身近な鳥を知ることから始めてみませんか? 公園の池や、町を流れる川など、あなたのそばにもきっといるカワイイ鳥たちと、彼らとの出会いのコツを紹介します。

野鳥を守ることは、自然をまるごと守ること

「愛鳥週間(バードウィーク)」とは、アメリカで19世紀から続く野鳥保護運動「バードデー」にならい、日本鳥類保護連盟が定めたもの。環境省や全国の自治体などと連携し、毎年5月10日~16日に「野鳥を通じて自然の大切さを知ろう」と呼びかけている。

野鳥を守ることは、実は鳥だけでなく、自然をまるごと保護することにつながるアクション。というのも、野鳥は種類によって、それぞれ棲む場所も食べるものも異なる。林で見かける鳥、水辺にしか棲めない鳥、植物の種を好む鳥、魚ばかり食べる鳥……環境や生物の多様性が失われれば、いろんな種類の鳥たちが生きていくことはできないからだ。

野鳥保護のはじめの一歩は、身近にいる鳥に気づくこと。そもそも存在を知らなければ、「守りたい」という気持ちが生まれることもない。ひとたび気づいてみると、近所の公園や住宅地、オフィス街にも、いろいろな鳥たちがいることに驚く。この記事では、初夏に比較的見つけやすい、水辺の鳥たちを紹介する。

都心でも会える水辺の宝石「カワセミ」

まるで翡翠(ひすい)のような美しい羽根を持つカワセミ。環境保護のシンボル的存在で、清流にしか棲めないイメージがあるが、実際は新宿御苑(東京都新宿区)をはじめ都心の公園や、多摩川などの河川にもふつうに暮らしている。水元公園(同・葛飾区)にはカワセミのいる池に隣接した「水元かわせみの里」という観察施設もある。

公園の池で、杭の上から魚を探す。水中への立ち入りを禁じる看板やロープなどの人工物にも、よくとまっている

杭や水面に張り出した枝、コンクリート護岸や浅瀬の石などにとまってじっとしていることも多く、観察しやすい鳥だ。スズメほどの大きさしかなく、慣れるまでは見つけにくいかもしれないが、「チィーッ」という、自転車のブレーキのような声で鳴きながら直線的に飛ぶ鳥がいたら、それがカワセミだ。撮影愛好家たちが池や川の岸辺に三脚を立てて、カメラを覗いているときは……レンズが向く方向に、たいていカワセミがいる。注意深く探してほしい。

「kingfisher」という英名どおり、カワセミは魚捕りの名人だ。魚を見つけると飛び上がり、ホバリングをして狙いを定め、水中に飛び込んで小魚を捕らえる。長いくちばしに小魚をくわえた瞬間を見られれば、相当ラッキーだ! カワセミはハンティングに失敗しても、また、とまっていた場所に戻って挑戦を続けることも多いから、ぜひのんびり観察したい。

子育てシーズン突入! かわいい「カルガモ」の親子

春は子育ての季節。多くの野鳥がこのシーズンに繁殖する。「お引っ越し」でおなじみのカルガモも同じで、毎年5月頃から全国の水辺で親子連れが見られる。

愛らしいヒナを観察するにはタイミングが大事だが、大人のカルガモを見るのは難しくない。街で見かける一般的なカラスと同じくらいかやや大きく見え、水面を泳いでいればとくに見つけやすい。「グエーッ! グエッグエッ……」という大きな鳴き声で気づくことも。カモの仲間はどれも似ているが、カルガモの特徴は「先端のみが黄色の、黒いくちばし」だ。5月なら他のカモ類はほとんど北方などへ渡ってしまっているので、見分ける必要もないかもしれない。

一度に十数個の卵を産むが、ヒナの生存率は低いといわれる。巣がネコやヘビ、カラスなどに襲われたりしてヒナの数が日に日に減っていき、全滅するケースも

近所に親子連れがいないようなら、カルガモ親子の存在がよく知られているポイントへ出かける手もある。たとえば、目白庭園(東京都豊島区)や井の頭池(同・三鷹市)では毎年子育てが行われていて、そのようすがSNSなどで話題になることも多い。現在ヒナがいるかどうかは、そうしたSNSでチェックできるだろう。

駐車場の小鳥としておなじみ!? 「ハクセキレイ」

頭から背中にかけて灰色の個体もいる。このシーズンなら、それはメスか若鳥だ。冬にはオスの背中も淡い色になる

この鳥、コンビニの駐車場などで見かけたことはないだろうか? 早足でテケテケテケ……と歩いたり、尾羽を上下にピコピコ振ったり、「チチン、チチン」と鳴きながら飛んだりする鳥といえば、「ああ、あれか」と思う人も多いのでは? 名をハクセキレイといい、写真のように実にカワイイ顔をしている。

尾羽が長いぶん、スズメよりやや大きく見える、スマートな体型の鳥だ。川岸や浅瀬の石の上にいることが多いが、駐車場や芝生広場など、市街地の開けた場所も好む。日本野鳥の会は『野鳥観察ハンディ図鑑』として「水辺の鳥」編と「山野の鳥」編の2冊を発行しているが、ハクセキレイは「水辺の鳥」の表紙に登場しつつ、「山野の鳥」にも掲載されている。なんともちゃっかりした(?)鳥なのだ。

水辺では、飛んでいる虫を空中で捕まえる行動を観察しやすい。日本以外では、ほぼ見られない「セグロセキレイ」や、黄色いお腹が美しい「キセキレイ」といった、セキレイの仲間たちと一緒に見られるのは水辺だけだ。駐車場など街なかと違ったシーンで見かけると、また趣深い。荒川や石神井川などの流れる東京都板橋区では、「1年中、水辺でよく見ることができる鳥」として、ハクセキレイを「区の鳥」に定めている。

鳥たちを見つけられなかったら……

実際の野鳥はあまり近づいて見られないため、図鑑などの写真で見るよりずっと小さく感じられるもの。最初は見つけることすら難しいかもしれない。そんなときは、大きくてあまり動かないサギ類を、水辺で探してみるのがオススメだ。

東京港野鳥公園(大田区)は、優美に佇むサギ類が見やすいうえ、野鳥に詳しいスタッフが常駐しているので、いろいろ尋ねてみることもできる。「愛鳥週間」に、レジャー気分で出かけてみてはいかがだろう。

サギの仲間は、大きくてあまり動かないので見つけやすい。写真は「ダイサギ」。身近な白いサギとしては、「チュウサギ」や「コサギ」もいる

――後編では街の身近な小鳥たちを紹介します――

text:櫛田理子 photo:吉村冬彦

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