スウェーデンカルチャーとEVを楽しめるボルボの”スタジオ”が青山に!
「2030年までにグローバルで販売するすべての新車をEV(電気自動車)にする」という目標を掲げているボルボ。その取り組みの一環として、東京・青山通りに、世界初となるEVに特化したブランドスペース「Volvo Studio Tokyo」をオープンさせました。北欧の自然を意識したプレミアムな空間、サステナブルな試みがいっぱいのスタジオに、さっそくお邪魔しました。
快適な空間で、さまざまなコンテンツを楽しむ
スウェーデン生まれのボルボは、創業以来「セイフティ」かつ「サステナビリティ」を強く意識しているカーブランド。安全性への取り組みは広く知られており、現在ほとんどの車で採用されている3点式のシートベルトは、1959年にボルボが発明したもの。その技術の特許を無償で公開し、世界中の自動車メーカーが自由につかえるようにしたのだという。
そんなボルボが2023年4月にオープンしたのが、東京・青山の「Volvo Studio Tokyo」。スカンジナビアのモダンラグジュアリーな空間で、ボルボが目指し、すでに実践しているサステナブルな取り組みの数々を“体験”できる。
スタジオの空間デザインのテーマは、色鮮やかな空と荒波に削られた岩、静寂な森といったスウェーデンの美しい風景。モダンなスカンジナビアンインテリアが、心地よい空間をつくりだしている
車のショールームというと、「車を買う覚悟がある人のみが足を踏み入れられる場所」というイメージがあるが、このスタジオでは車の販売は行っていない。購入する計画がなくてもふらりと立ち寄って、最新のEV事情やデジタル体験、スウェーデンやボルボのスピリッツを五感で体感できる場所になっている。
エントランスに足を踏みいれたら、まずはスマホでQRコードから専用アプリをダウンロード。画面を天井にかざすと、色鮮やかなオーロラが出迎えてくれる。スタジオ内にはさまざまなデジタルアクティビティが用意されており、AR空間(Augmented Reality、拡張空間。現実世界にバーチャルな視覚情報を組み合わせるテクノロジー)に浮かぶアイコンをタップしていけばOK。ボルボの歴史やサステナブルな取り組みについて、クイズなどを交えながら楽しく知ることができる。
ボルボ車に搭載されているGoogleアシスタント機能を操作できるなど、最新のデジタル技術を体感。専用アプリには、北欧文化に触れられるコンテンツもある
スウェーデンの人々が日々楽しんでいるカフェタイム、「フィーカ」を体験できるカフェスペース。ストックホルムのマイクロロースターである「STOCKHOLM ROAST」のコーヒーを味わいながら、北欧文化を満喫
スウェーデンの本社工場は昨年クライメートニュートラルを達成、「2025年までに気候変動に影響を与えない生産活動を全世界で行う」というビジョンを掲げているボルボ。展示されているEVにも、環境へのさまざまな配慮がなされている。内装にはレザーをつかわずに上質のファブリックを、足下にはペットボトルをリサイクルした絨毯を採用。「リサイクル」という言葉がミスマッチなほど洗練された車内空間は、さすがの北欧クオリティだ。
スタジオ内にはボルボの哲学からEV、スタジオでのアクティビティ、青山の周辺情報までを知り尽くしたブランド・アンバサダーが常駐。「新しいデジタル技術や北欧文化を五感で体感いただけます。ぜひ気軽に立ち寄ってみてくださいね」(ブランド・アンバサダーの南波沙代子さん)
最新EVで7分間のストックホルムドライブ!
スタジオの奥には大きなスクリーンが設置されており、最新のEVでスウェーデンの街を走るバーチャルドライブ体験ができる。実際に首都・ストックホルムを走りながら撮影したというオリジナルムービーには、美しい湖や石造りの街並み、楽しげに行き交う人々が映し出され、すっかり観光気分。「実際に運転してみたい!」と思ったら、そのまま実車の試乗もできるという(平日のみ)。試乗用EVに空きがない場合や週末は、予約をすることで試乗が可能だ。
東京にいながらにして、北欧文化に浸れるこのスタジオ。EVや北欧文化、そしてサステナブルな車の未来に興味がある方は、ぜひ覗きに行ってみよう。
Photo:横江淳 text:萩原はるな
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