男女格差を解消! 北インドの「織り」の技術
国や地域によって違う、世界のジェンダーとダイバーシティ。さまざまな取り組みのなかから、今回は、インドの事例をピックアップ。
全製品にCO2削減量を明記した
サステナブルな織物ブランド
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北インドの農村地域には、女性による素晴らしい「織り」の伝統技術が残っている。そこに注目し、女性たちの雇用機会を増やし、男女格差解消への取り組みを行っているブランドが「SIROHI」だ。
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もともとこの地域の女性は働くことに抵抗があり、当初はたった1人だけが作業に参加していたが、次第にその数は増え、現在では200人以上の女性職人が働く。それまで夫に依存していた彼女らは、ここで働くことにより経済的にも独立し、男性と肩を並べた生活を送れるように。
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織物に使用する素材は、コットンやジュート繊維などの天然素材から、アップサイクルされたプラスチックごみ、ハギレなど、サステナブルを徹底し、CO2排出量も削減。インターナショナルな需要にも応えうるデザイン、モダンと伝統技術を融合した製品は、どれも美しく、欲しくなるものばかり。
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なかでもシグニチャー商品で、インドでは欠かせない、チャーパイと呼ばれるデイベッドは人気。
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そのほかバッグなどの小物もあり、それぞれの商品に製作時間やCO2削減量が記載されているのも、おもしろい。伝統技術を継承しながら、多角的に問題にアプローチしている。
●情報は、FRaU2021年8月号発売時点のものです。
Text:Yumiko Nakanishi Edit:Asuka Ochi