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緑深き淡路島で「禅ウェルネス」体験!心も身体もリセットできる旅とは?
緑深き淡路島で「禅ウェルネス」体験!心も身体もリセットできる旅とは?
FEATURE

緑深き淡路島で「禅ウェルネス」体験!心も身体もリセットできる旅とは?

新神戸駅から車で約40分、豊かな海に囲まれた緑いっぱいの淡路島に到着。四季折々の美食、息をのむような星空と神戸の夜景と、非日常を体感できるお楽しみがいっぱいです。2020年にパソナグループが本社機能一部移転を発表し、最先端の「地域創生のカタチ」を実現していることでも話題に。宿泊体験をレポートした前編に続き、絶品フレンチと大自然に囲まれての禅体験をお伝えします【後編】。

ーー前編はこちらーー

島の食材をふんだんにつかったフレンチを、大自然のなかで

38%という悲しい食料自給率が報告されている日本において(2023年、農林水産省発表)、100%以上の食料自給率を誇る淡路島。それもそのはず、淡路島はかつて「御食国(みけつくに)」と呼ばれ、朝廷に海産物などを献上していたのだ。淡路ビーフに柑橘類、天然鯛にウニなど、山海の美食がぎゅっと詰まった淡路島は、まさに宝島。その美食をすてきなロケーションで味わえるレストランが、「オーベルジュ フレンチの森」だ。

緑豊かな山に佇むこちらは、淡路島の食材をつかった至高のフレンチが味わえる滞在型レストラン。鳥のさえずりと木々の葉が揺れる音が心地よい、非日常空間もご馳走のひとつだ。この日は、広い空と森林に囲まれたテラスでブレックファストをいただいた。

厳選野菜のサラダに自家製キッシュ&ハーブソーセージ、濃厚スクランブルエッグと、どれもが主役級のおいしさ。ふかふかの焼きたてパンは、淡路島産ハチミツや自家製トマトソースなどをつけていただく

ハーブやエディブルフラワーが育つ庭とテラスを備えた、おとぎ話のようなかわいらしい建物が目印。フランスの邸宅を思わせる部屋でのステイも人気だ

採れたて野菜をふんだんにつかった朝食は、特製ドレッシングが添えられたサラダにヨーグルト、特製の卵料理や生搾りジュースなど、細部までシェフのこだわりが感じられる内容。近くの養鶏場から届く産みたて卵、淡路島産のハチミツや牛乳、グルメトマトに淡路ビーフなどの島グルメが麗しく調理されて運ばれてくる。「サラダは淡路島産のタマネギとトマトのドレッシング、または自家製のラベンダーの塩でどうぞ」「庭で採れたハーブでマリネしたサクラマスです」などの説明を受け、まるでフランス貴族にでもなったような気分だった。

淡路島の山中で体験する、絶景「禅・ヨガ」

お腹も心も満足した後に向かったのは、山の中腹にある「禅坊 靖寧(ぜんぼう せいねい)」。大自然の中で禅体験ができる、人気の施設だ。京都の寺院を思わせるような左右対称の外観は、自然と調和しながらも、最先端モダンで圧倒的なうつくしさ。チェックインしたら、ショウガパウダー入りの三年番茶でホッとひと息。こちらの施設には時計がなく、アクティビティや食事などは時間5分前に合図のシンギングボウル(鈴)が鳴らされるという。

鈴の音に導かれ、360度の絶景が見渡せる「禅デッキ」へ上がる。こちらで体験できるのは、心と身体を整える「禅・ヨガ」。さわやかな風に吹かれながら、心と身体をリセットできるヨガと瞑想のプログラムだ。

世界的建築家である坂茂(ばん・しげる)氏による建物は、全長約100mの禅デッキ(先端の50mは空中に浮かんでいる!)に度肝を抜かれる。禅リトリート体験ができる「ZEN Wellness」は予約制で、日帰りのほか宿泊コースも用意

「私たち現代人は休むのが苦手。いま自分はどんな状態なのか、自分に向き合いながら、頭の空白を広げていきましょう」。インストラクターの声に従って、禅にチャレンジ。森林で宙に浮いているようなロケーションで、ゆったりと呼吸を繰り返す。続いてストレッチが中心の、ゆるやかなヨガに入っていく。頭を真っ白にする境地には至れなかったものの、身体も心もなんだか解放された気分! 頭の中の空白が、少し確保できたような気がした。

昼食の禅坊料理。動物性食材はおろか、小麦粉や砂糖、油もいっさいつかっていない。なのに滋味深くカラフルで、お腹いっぱいに!

禅・ヨガの後は、精進料理をベースにした禅坊料理が味わえる。味つけにはすべて、伝統的な製法でつくられたナチュラルな調味料がつかわれており、どの料理も素材を活かしたやさしい味わいだ。蒟蒻米(こんにゃくまい)をつかったもちもちのバラちらしから秋野菜の炊き合わせ、豊かなナッツの風味が特徴の木の実蕎麦(そば)、栗きんとんがあしらわれた豆乳みたらし餅などを、開放感あふれる禅デッキでいただく。物足りなさはまったくなく、見た目や食感を楽しみながら、五感がフルに満たされる内容。食後、お腹はいっぱいなのに軽やかなのは、身体にいいものだけがつかわれているからだろうか。

昼食が終わると、自分でたてた抹茶を味わう「ZEN茶」、写経体験ができる「ZEN書」に挑戦。身体と心を内側からリセットできる、なんともすがすがしいプログラムだった。

閉校になった野島小学校をリノベーションした複合施設「のじまスコーラ」。地域活性のシンボルとして、地域の人びとにも愛されている

青い海と、遠く神戸や明石の街並みを望む海辺のダイナー&カフェ「miele the DINER」のウッドデッキ。淡路島産のレモンとハチミツをたっぷりつかったレモネードは必飲!

島を離れる前に、淡路島のお土産が揃う「のじまスコーラ」でショッピング。淡路島の特産品である甘〜いタマネギなどの採れたて野菜、柑橘類、ハチミツやジャム、お菓子などが並び、あれもこれもと目移りしてしまう。地元の人びとも、焼きたてパンなどを買いにきたり、併設の「のじま動物園」で家族で遊んだりしていた。

最後に海沿いのダイナー&カフェ「miele the DINER」で淡路島最後のひとときを過ごし、明石海峡大橋を渡って新神戸駅へ。前日の昼過ぎに到着しての一泊二日で、心も身体もお腹いっぱい! 想像していたよりはるかに満たされた、盛りだくさんの淡路島ステイだった。

ーー前編はこちらーー

photo(メインカット以外)&text:萩原はるな

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