ウェルビーイング先進国発!「bills」のサマーメニューで心身をリフレッシュ!!
2008年の日本初上陸時には「世界一の朝食」が食べられると評判になり、大行列もできたオーストラリア・シドニー発のレストラン「bills」。現在は国内で8店舗を展開し、ウェルビーイング先進国であるオーストラリアならではの美食を提供しています。2024年の春夏に登場したのは、「モダン・オージーライフスタイル」をテーマにしたアップデートメニュー。ミックスカルチャーが魅力のオージーキュイジーヌを味わいに、外国人観光客も多く訪れる銀座店に行ってきました。
プラントベースやベジタリアンのオプションも
1993年、シドニーのダーリング・ハーストに1号店がオープンしたbills。ニューヨークタイムズ紙に「世界一の卵料理」と称されたスクランブルエッグやリコッタパンケーキが評判を呼び、世界中から観光客が詰めかけ大きな話題となった。「自分らしく、ヘルシーに生きる」ことを大切にした料理の数々は、どれもとってもヘルスコンシャス。これまで愛されてきた人気メニューをリバイバルし、ヴィーガンやベジタリアンのオプションも加わった新メニューが揃い、早くも話題になっている。
2024年春夏メニューとして登場中のメニュー。食事とともに味わいたいワインは、半数以上がオーストラリア産ナチュラルワインに切り替えられた
今回の新作メニューのテーマは「モダン・オージーライフスタイル」。billsが共感したサプライヤーによるローカル食材をふんだんにつかい、素材を活かした味を堪能できる。
たとえば、ノンアルコールカクテル「ラズベリーノヒート」には、日本初のノンアルコール・ジン「Nema」や発酵スパークリングティーコンブチャ「_SHIP」を使用。おいしくヘルスコンシャスな一杯に仕上がっている。コンブチャ=昆布茶ではなく、酵母菌に紅茶や砂糖を加えたナチュラルドリンク。さわやかな酸みと甘みが特徴で、オーストラリアではポピュラーな存在だという。
日本で初めてノンアルジンと発酵ドリンクを合わせ、ラズベリーとミントを加えたオリジナルドリンク「ラズベリーノヒート」。香りものどごしも、後味までもさわやか!
ノンアルカクテルやナチュラルワインに合わせて楽しみたいのが、クリーミーで濃厚な口当たりのチーズ料理「フレッシュリコッタ・イエロートマト、ヘーゼルナッツグレモラータ」。なめらかなリコッタチーズとナッツの食感、そしてトマトの自然な甘みに、ほんのりガーリックが香るパセリのソースが絶妙にマッチしている。オレンジやレモンの香りと酸味が加わり、いくらでも食べられそうなひと皿だ。
グリーンソース「グレモラータ」が添えられたリコッタチーズ。素材の味が存分に引き出されている
地域に根づいたローカルブランド食材を使用
柑橘類やハーブ、スパイスを効果的につかったメニューが多いbills。これまで人気を博していたコチュジャンフレーバーのフライドチキンは、オーストラリアのパブの定番・レモンソースにアップデートされた。チキンの代わりに、豆腐バージョンをセレクトできるのもうれしい。
「スパイスフライドチキンor豆腐-レモンソース、グリーンズ」は、フレッシュレモンを搾るとさらにさわやか! パリパリの衣とスパイスの複雑な味わいで、豆腐バージョンでもまったく物足りなさはなかった
定番人気のヘルシーボウル「フェンネルと大根ピクルスのジャスミンライスサラダ」は、マグロを豆腐にチェンジ可能。酸味や甘み、キヌアなどの食感があいまって、さまざまな表情を見せるメニューだ。動物性食品を避け胃をいたわりたいとき、食事は楽しみたいけど軽やかにすませたいときなどに、ぜひ取り入れてみたい。
締めのデザートは、オーストラリアの夏の定番「ピーチ・メルバ」がオススメ。カモミールで煮詰めたポーチド・ピーチに、濃厚なバニラアイス、甘酸っぱいラズベリーソースを合わせたスイーツだ。シグニチャーメニュー「リコッタパンケーキ」にも使用されている砂糖菓子「ハニーコム」のクリスプをトッピングし、食感にアクセントをプラスしている。
ピーチ・メルバの名の由来は、オーストラリアのオペラ歌手ネリー・メルバ。彼女が講演でロンドンを訪れた際に、著名なフランス人シェフによって提供されたのがはじまりだ
地産地消もテーマに掲げるbillsでは、ピーチ・メルバに添えられるアイスクリームは、東京、大阪、福岡それぞれの地域に根づいたローカルブランドのものを使用している。食材がつくられる過程を大事にし、地域ごとの味が楽しめるのも同店の魅力のひとつだ。
初夏の銀座店は、ランチを楽しむ近隣のマダムやビジネスランチに訪れた会社員、観光の合間に立ち寄った海外からの旅行客などで大にぎわい。活気と洗練が共存し、オージー流にアレンジされた世界各国の料理を堪能するにはぴったりの空間だ。まるで海外リゾートのような非日常の食体験を、存分に体感できる。
Text & Photo 萩原はるな
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