プラントベースとは、plant（植物）＋base（土台）、つまり植物由来の食材を基本とした食生活のこと。ミラノ在住のヴェルヌ華子さんは、パリのレストランで出合った植物性のみの料理に衝撃を受けてプラントベースと栄養学を本格的に学び、その素晴らしさを広めることをライフワークにしています。そんなヴェルヌさんから、野菜や果物、穀物、ナッツなどの種子類、海藻類、キノコ類などをつかった旬のレシピをお届けします。まずは週に一食からはじめて、慣れてきたら、日々の食卓に積極的に取り入れてみて！　今回は、年末年始でつかれた胃腸をいたわる、やさしいポタージュをご紹介します。

プラントベースレシピその6【さつまいもと大豆のスープ】

年末年始に、おいしいものをたくさん食べた！なんて人も多いでしょう。そんなときにぴったりの、胃腸にやさしいスープをご紹介します。さつまいもと大豆を組み合わせることで、乳製品をつかわなくてもクリーミー＆マイルドな味わいに。良質な食物繊維や植物性タンパク質もたっぷり摂れる、栄養満点のポタージュです。

昆布やシイタケなど植物性のものからとる「精進（しょうじん）だし」と大豆をつかい、和風の味わいに仕上げました。トッピングのごま油や、ゆず胡椒との相性も抜群で、さつまいもの自然な甘みが引き立ちます。簡単に用意できる材料でできるのもうれしいところ。

【さつまいもと大豆のスープ】

材料（３〜４人分）

さつまいも……500g

タマネギ……120g

精進だし……800〜1000ml（昆布だしなどのだしパックでOK）

水煮大豆……200g

塩……適量

太白ごま油など香りのない植物油……適量

ゆず胡椒……適量

ごま油……適量

つくり方

１. さつまいもは皮をむいてから、ひと口大に切り、水にさらす。タマネギは薄切りにする。

２. 厚手の鍋に太白ごま油を熱し、タマネギと塩ひとつまみを入れる。全体に油がなじんで透明感が出るまで、弱火で炒める。

3．水気を切ったさつまいもと水煮大豆、精進だし800mlを加え、ふたをして弱火でじっくり15〜20分ほど煮る。

4．さつまいもが崩れるくらいやわらかくなったら、ミキサーやブレンダーでなめらかになるまでかくはんする。お好みで精進だしを追加して濃度を調整し、塩で味をととのえる。

5．トッピング用の香り高いごま油を適量小さなボウルに入れ、お好みの量のゆず胡椒を加えて混ぜる。

6.スープを温めて器に盛り、5. のトッピングを回しかけたら完成！

※甘みが比較的あっさりしたさつまいも（鳴門金時や紅あずまなど）をつかうと、よりおいしく仕上がります。

◆ヴェルヌ華子

プラントベース ウェルネス コーチ、プラントベースを軸としたライフスタイルの習慣化を叶える12週間のウェルネス・プログラム「Plantful Journey Program」主宰（https://www.plantful-journey.com/）。現在、フランス人の夫と２人の子どもとともにイタリア・ミラノ在住。十数年間、ラグジュアリーブランドのパリ本社ファッション本部でマーチャンダイジングに携わったのち、プラントベースの食生活を築くサポートをするプログラムを立ち上げる。また、パリやミラノでケータリングやポップアップディナーなどを開催。2023年夏、パリ・コルドンブルー調理学校のPlant-based Culinary Artsディプロマコースで、日本人として初めて学ぶ（Instagramはコチラ）。