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子どもたちが「太陽光パネルの下で育った米」「規格外野菜」に舌鼓!サステナブルを学べるランチとは?
子どもたちが「太陽光パネルの下で育った米」「規格外野菜」に舌鼓!サステナブルを学べるランチとは?
FEATURE

子どもたちが「太陽光パネルの下で育った米」「規格外野菜」に舌鼓!サステナブルを学べるランチとは?

1月27日、東京の新スポット「TENOHA代官山」(以下、テノハ)で環境教育プログラム「ReENE ÉCOLE(リエネエコール)」が開催されました。参加したのは渋谷区立猿楽小学校の児童など地域の子どもたちとその保護者。クイズ形式で学ぶ再生可能エネルギーのセミナーや科学工作のワークショップの後は、いよいよお待ちかねのランチタイムです!【後編】

ーーー前編はこちらーーー

形がいびつなニンジンも代用肉も「おいしい!」

ランチはこのイベントのためだけに用意された特別メニュー。実は、再生可能エネルギーやサステナブルを想起させる食材ばかりでつくられていた。

オリジナルランチはテノハ敷地内にあるカフェでつくられた。太陽光パネルの下で育った米や、規格外野菜などからできたサステナブルメニューだ

まずは上写真の左側、メインのボウルに詰められたメニューを紹介しよう。ごはんは、営農型の太陽光発電施設「リエネソーラーファーム東松山」で収穫された米を炊いたもの。つまり、太陽光パネルで発電をしながら、その下の田んぼで米を育てるという一石二鳥の農法が生んだ白米だ。

形がいびつで市場に出回らなかったニンジンやキャベツは、「ラペ(千切りサラダ)」になって登場。そのお隣は代用肉(大豆ミート)でつくられた「ソイミートボール」。右側のカップは、米と同じく、太陽光パネル下の畑で育ったほうれん草をつかった「カリフラワーとほうれん草のポタージュ」である。

参加した子どもたちは、それらの説明をひとしきり聞いた後、大きな声で「いただきます!」。ある女の子に「おいしい?」と聞いてみたところ、「うん」と、はにかみながら答えてくれた。

会場となったテノハには、地球温暖化について解説したパネルなどが展示されていた

「再エネ発電所がある地域のお子さんたち向けには、何度かこうした出前授業をおこなってきましたが、都心で開催するのは今日が初めてでした。『地球温暖化って何でしょう?』と問うと、すぐ答えが返ってきたりして、子どもたちの環境問題への意識の高さを感じました。今後もテノハのような発信拠点から、サステナブルな価値観を少しずつでもお伝えしていきたいです」(講師を務めた、東急不動産戦略事業ユニットインフラ・インダストリー事業本部の平林夏生さん)

同じく講師を務めた同社・都市事業ユニット渋谷開発本部の小田麻友美さんも言う。

「5~6年前には、その言葉自体ほとんど知られていなかったサステナブルに関する啓蒙活動や情報発信をおこなうようになったのは、コロナ後に皆さまのライフスタイル変容が生じたタイミングで、各地の課題解決に向けて何かできないかと考えたからです。今後は、都内小学校のSDGsに関する授業などに、何らかの形で関わりたいですね」

イベントで講師を務めた小田さん(右)と平林さん

「日本初のゼロ・ウェイストなスーパー」とは?

イベントでランチを提供した「CIRTY CAFÉ」は、「地産地消、店産店消、循環」を掲げるカフェだ。サラダやスープ、ドリンクの材料は、近隣農家などが食品廃棄物をメタン発酵した堆肥をつかって育てた野菜や果物が主。店内の植物工場や、テノハの屋上菜園で育てた野菜、ハーブなどもつかわれている。

テノハ敷地内のスーパーマーケット「CIRTY BIOSK by Totoya」は「日本初のゼロ・ウェイストなスーパー」を謳い、乾物や香辛料などに加えて、さまざまな理由で流通に乗せられなくなった規格外野菜・果物などを、個包装せず量り売りで販売。ごみをできるだけ出さない生活スタイルを普及させようとしている。

さらには、下写真の花屋さん「CIRTY FLOWERS」にいたっては、なんと廃棄される直前の花を中心に扱っているという。

CIRTY FLOWERSでは、花の状態によって、ドライフラワーにして販売している

サステナブルな人や店ばかりが集まったスペース、テノハ 。ぜひ一度、訪れてみてはいかがだろうか。

ーーー前編はこちらーーー

text:奥津圭介、photo:近藤誠

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