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再エネをクイズで学ぶ!代官山のイベントで小学生の環境問題知識に脱帽!!
再エネをクイズで学ぶ!代官山のイベントで小学生の環境問題知識に脱帽!!
FEATURE

再エネをクイズで学ぶ!代官山のイベントで小学生の環境問題知識に脱帽!!

1月27日、東京・代官山で環境教育プログラム「ReENE ÉCOLE(リエネ エコール)」が開催されました。参加したのは渋谷区立猿楽小学校の児童と地域の子どもたち、その保護者のべ55名。再生可能エネルギーについてクイズを交えた授業や、科学工作系のワークショップなどが展開されたこのイベントをレポートします【前編】

子どもたちは「サステナブル」をよ〜く知っていた

「サステナブルという言葉、聞いたことある人~?」

イベント冒頭、講師を務める東急不動産・都市事業ユニット所属の小田麻友美さんが質問を投げかけると、意外や意外、会場内にいる児童の半数以上が、「は~い!」と元気よく手を挙げた。そう、いまどきの小学生は皆、学校の授業などでSDGsやサステナブルという言葉について学んでいるのだ。

ここは東急電鉄代官山駅の目の前にある、「Forestgate Daikanyama TENOHA(テノハ)棟」。昨年10月にオープンしたばかりの施設で、ふだんはカフェやイベントスペースになっている。テノハは、東急不動産が「地域と都市をつなぐ活動拠点」として全国に展開している施設の名称だ。

渋谷区代官山に2023年10月にオープンした「TENOHA代官山」。「TENOHA」は東急不動産による「地域共生取り組みの活動拠点」のブランド名だ

そして、リエネ エコールは、再生可能エネルギー「リエネ」と、フランス語で「学校・学び舎」を指すエコールを組み合わせたもの。「地域や地球の環境を大切にする学びの場」として、2018年にスタートした環境教育プログラムだ。

この日のイベントは、①再生可能エネルギーの授業、②風車やLEDランプづくりのワークショップ、③サステナブル体感ランチ、④動画放映など、という構成。まずは、クイズに答えて楽しみながら学べる30分ほどの①がおこなわれた。講師は前出の小田さんと、東急不動産・戦略事業ユニットで再生可能エネルギー事業を手掛ける平林夏生さんだ。

再エネが進めば「化石燃料に頼らないですむ」と完璧な回答!

「この建物は、何でできているかわかるかな〜?」。小田さんが子どもたちに問うと、「木でできてる〜!」と回答が。

ここから、テノハ棟の建材としてもつかわれている間伐材について小田さんが解説。森林の健康を守るために間引かれた樹木からつくられた木材が間伐材であり、間伐をすることで森が健全に成長、水害や土砂災害の緩和にもつながっていくことを学ぶ。

小さな子どもには保護者がつき添って授業を聞く。講師は小田さん(写真右端)と平林さん(右から2人目)だ

授業の随所でクイズが出題される。

「日本の土地のなかで森林が占める割合は?」

(答え:約2/3)

「この建物の外にあるスーパーには、ある特徴があります。何でしょう?」

(答え:デポジット容器で量り売りをしている=ゴミの削減につながる)

「ここにあるカフェのメニューの特徴は?」

(フードロス削減につながる、店産店消の野菜や果物を使ったジェラートやスープを提供)

さらに講義はエネルギー問題へ。平林さんが「地球温暖化って説明できる?」と問いかけると、ある子がサッと手を挙げる。

「温室効果ガスが増えることで地球の中に熱がこもって、どんどん温度が上がってしまうことです!」

まさに大人顔負けの完璧な回答。講義内容が化石燃料への依存から太陽光発電と風力発電に及んでも、

「再生可能エネルギーが増えると、どんないいことがあると思う?」(平林さん)

「化石燃料に頼らないですむから、地球温暖化が止められる!」(回答した子ども)

などなど、参加した子どもたちの知識が深いこと深いこと。

「今回、(リエネ エコールを)初めて東京で開催したのですが、地球温暖化をはじめとした環境問題に関する子どもたちの基本的な知識、意識のレベルの高さに驚きました」

と平林さんが振り返るのも納得の現場だったのだ。

ペットボトルでLEDライトと風車をつくる

講義の次は「再エネを体感してみよう」と、子どもたちが各家庭から持ち寄った空のペットボトルで「LEDランプ」と「風車」をつくるワークショップが開かれた。

受付時に配布された工作キットを袋から取り出し、軍手をはめると、説明書とにらめっこで製作スタート! ハサミやカッターナイフでパーツを切り分け、折り曲げては組み立てて……ときには保護者の手を借りながら、子どもたちは真剣な表情で取り組む。

けっこう複雑な工程だったが、参加者全員が無事、完成にこぎつけていた

20分ほどすると、早い子たちは組み上げを終え、油性ペンでの色塗りへ。さっきまで難しい顔をして必死でつくっていた子どもも、色塗りとなると笑顔だ。透明だったペットボトルが、みるみるうちにカラフルに進化!

子どもたちがペットボトルでつくったLEDライトと風車

子どもたちは、自分がつくったLEDライトと風車をまじまじと見つめる。どの顔も満足そうだ。そうするうち、サステナブル体感ランチの時間になっていた。

ーー後編に続きますーー

text:奥津圭介、photo:近藤誠

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