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料理家minokamoの「日々のサステナごはん」vol.8
料理家minokamoの「日々のサステナごはん」vol.8
COLUMN

料理家minokamoの「日々のサステナごはん」vol.8

旬の素材を、できるだけロスなく味わい尽くす。より素材が生きる調理方法を考える。料理に使うエネルギー源と量を意識するーー。 そんなこんなに目配りした「日々のサステナブルなごはん」をご紹介するこの連載。レシピを提案してくれるのは、全国各地を巡り、その地の食材や食文化を採り入れながら、現代になじむ料理を提案している料理家のminokamo(みのかも)さんです。おいしく、楽しく食べながら、未来につながるごはんを、ぜひ日々の食卓に!

レシピその8【アラビアータ ナスすいとん】

今回ご紹介するのは、日本各地でつくられ愛されてきた、すいとんのレシピです。「粉からつくる」と聞くとハードルが高いように思えますが、すいとんは実は、昔ながらのファストフード。「練って」「ちぎって」「ゆでる」の3ステップでできます。薄力粉、中力粉、強力粉と、好みの小麦粉を選べるのも魅力です。

このレシピの「サステナポイント」は、ひとつのフライパンでソースをつくりながら、すいとんもゆでること。火の元がひとつですみ、ゆで時間も5分ほどなので、消費エネルギーを節約できます。

具材は夏野菜のナス、ソースはトマトの水煮缶でつくります。トマトに豊富に含まれるリコピンは抗酸化作用があり、体の調子を整える効果があるとされています。リコピンは油にとけやすい性質のため、オリーブオイルを加えてつくるトマトソースは、栄養素の吸収をアップしてくれそう!

すいとんのモチモチ感はゆでたあとも数時間もつので、すぐ伸びるパスタよりゆっくりいただけ、冷めてもおいしいので夏のランチにぴったりです。オレガノとニンニクの香りが、食欲をそそります。

【アラビアータ ナスすいとん】

●材料(1〜2人分)

ナス 1本

タマネギ 1/4個

トマト水煮缶 カットタイプ1/2缶

ニンニク 1片

オリーブオイル 大さじ1

しょうゆ 大さじ1

唐辛子 1本

塩 ひとつまみ

オレガノ(なくても可)

(すいとん生地)

小麦粉 100g

水 50g

●つくり方

ボウルに薄力粉と水を入れ、1分半を目安に、ひとまとまりになるまで手でこねて混ぜ、加熱するまで寝かせておく。ニンニクは輪切り、タマネギは粗みじん切り、ナスは加熱する直前に縦4等分、幅5cmにカットする。唐辛子は種をのぞく。

フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ中火で加熱し、香りがたったらナス、タマネギを入れ強火で炒め、表面に火が通ったら唐辛子、水、トマト缶を入れて弱火にする。

すいとん生地を2〜3回手のひらにはさんで平らにし、3回たたむ(こうすることで、生地にハリが出る)。ちぎりやすいよう生地を手のひらにはさみ、転がしながら長細くする。

フライパンにすいとん生地をちぎって入れる。すべて入れ終わったら強火にして、オレガノを入れて5分ほど煮たらできあがり。

minokamo

本名・長尾明子。岐阜県美濃加茂市出身の料理家・写真家・イラストレーター。地のものを活かしたレシピ考案のほか、郷土食の紹介・執筆も手がける。民藝の器を使うなど、日常の食卓の楽しみ方も提案。東京と岐阜県を拠点にし、食に関するさまざまな活動を展開している。この連載では、レシピ制作とコーディネート、撮影を担当。

Text:編集部

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