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「コーダ」のエッセイストがアクションを起こした理由
「コーダ」のエッセイストがアクションを起こした理由
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「コーダ」のエッセイストがアクションを起こした理由

近年、ジェンダーやダイバーシティへの認識が急速に変わりつつあります。それは、これまで声を上げてきた人の存在があったから。ライターでエッセイストの五十嵐大さんが、アクションを起こすようになったきっかけとは?

誰かの生きづらさを知ることで、
見える景色が変わる

聴覚障がいのある親の元で育つ、聴こえる子ども「コーダ」について、寄稿や発信を行っているのが、自身もコーダである五十嵐大さん。同情されるのが嫌で生い立ちを隠していたという五十嵐さんが、アクションを起こした理由とは。

「聴こえない世界と聴こえる世界を行ったり来たりして育つコーダは、双方の世界に居場所を見出せず、孤立することも。コーダについて知ってもらうことで、次世代の子たちが少しでも生きやすくなることを願っています。アクションを起こすというのは、その後の反応も引き受けること。ときには心ない意見をぶつけられたり、反発を浴びたりすることもあるので、すべての人にアクションを起こしてほしいとはいえません。でも目に見えるカタチではなくとも『知ること』はできると思うのです。たとえば身体障がい者の生きづらさを知ることで、見える景色が変わり、手助けできるかもしれない。それこそがアクションの第一歩だと思うんです」

PROFILE

五十嵐大 いがらし・だい
ライター、エッセイスト。両親が聴覚障害者である、コーダ(Coda,Children of Deaf Adults)。自身の生い立ちを活かし、社会的マイノリティの人たちへの取材、インタビューを行う。デビュー作は、実体験を描いたエッセイ『しくじり家族』(CCCメディアハウス)。

●情報は、FRaU2021年8月号発売時点のものです。
Text & Edit:Chihiro Kurimoto
Composition:林愛子

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