日本で消費されている紙おむつは、年間60万トンといわれています。排泄物を含むと、その重さは通常の4倍に。つまり、家庭系可燃ごみの6~7%にあたる年間240万トンものおむつのほとんどが、焼却処分されているということなのです。
2021年末に日本へ上陸した『Bare and Boho』(ベアアンドボーホー)は、オーストラリア生まれのサステナブルベビーブランド。誕生のきっかけは、2017 年、当時26歳だった創業者ジョーダンが、第一子のために毎日捨てる紙おむつの山を見て、環境への影響を危惧したことでした。
「未来を生きる子どもたちのために、自分にできることから始めなければならない」。そう考えたジョーダンは、これまでになかった便利でファッション性が高く、環境に優しい布おむつを販売しようと動き出しました。
Bare and Bohoの布おむつテープタイプは、オーガニックコットンと表面にやわらかいフリース素材を使用したインサートを入れて使用するもの。赤ちゃんがおしっこやうんちをしたら、インサートだけを取り外し、交換。もちろんインサートも布おむつも、洗って何度でも繰り返し使うことができます。
商品ラインナップは、布おむつテープタイプのほか、布おむつパンツタイプ、布おむつや水着の持ち運びに便利な防水バッグ、おむつ替えマット、水遊びパンツ、ラッシュガード&ハットなど。これらのほぼすべての商品が、使用済みペットボトルからできた再生ポリエステルを使用しています。
Bare and Bohoが提案するのは、限られた資源を有効活用し、繰り返し使うライフスタイル。それは、少しだけ面倒で、けれど地球の未来に大きく貢献する価値観なのです。
取材・文/有馬ゆえ
Bare and Boho
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