村井理子が選ぶ「お金をもっと知りたくなる3冊」
自分だけが心地よくなるためのお金ではなく、社会や環境、その先にある未来をも豊かにするお金へ。お金のつかい方やその流れを変えることは、世界のさまざまな課題解決を後押しする大きな力になると多くの人が気づき始めています。今回は、本当のお金の姿を知ることができる本を、翻訳家の村井理子さんに選んでいただきました。
「お金って命の次くらいに大切なものなのに、“お金ってなんだろう”と考えるとわからないことばかり。金融関連ワードも知らぬまま生きているけれど、子どもにはお金の大切さを教えたいと本気で考えているんです。貯蓄ができないのでしっかり勉強をしないとまずい状況。まずは浪費癖をどうにかしたい! あ、昨日ネットでコートを買っちゃいました(村井理子)」
『MONEY-もう一度学ぶお金のしくみ-』
チャールズ・ウィーラン/著 山形浩生・守岡桜/訳
つい知ったかぶりをしてしまう仮想通貨や金融システムなどを、これを読むだけで少し理解できたような気になれる(笑)。まさに「もう一度学ぶ」一冊ですね。(東洋館出版社)
『本物の大富豪が教える金持ちになるためのすべて』
フェリックス・デニス/著 井口耕二/訳
タイトルに惹かれて手に取りました。大富豪になるための行動や、考え方など、どれも説得力抜群。なるほど、とうなずきながら読みました。夢とお金のバランスをどうするか、という話でもあります。(文響社)
『お父さんが教える13歳からの金融入門』
デヴィッド・ビアンキ/著 関美和/訳
アメリカの中高生に人気の、マネーの教科書的存在。学ぶときに難しいものばかり選ぶ必要はないと思っているので、子ども向けでわかりやすいものをチョイス! 関さんの翻訳が大変読みやすい。(日本経済新聞出版)
PROFILE
村井理子 むらい・りこ
翻訳家。訳書に『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(きこ書房)など。webマガジン「考える人」などでエッセイストとしての連載も持つ。ファーストレディ研究家の顔も。
●情報は、FRaU SDGs MOOK Money発売時点のものです(2020年11月)。
Text:Marie Takada Edit:Yuriko Kobayashi
Composition:林愛子
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