目指すは「森の王様」!自然保護につながるボードゲーム
待ったなしの環境問題に対して、世界はどのように行動しているのでしょうか。海や森の汚染問題、カーボンニュートラル、プラスチック、リデュースとリサイクルなど、さまざまな問題への国内外の最新の解決策から、未来へのヒントを見つけたいと思います。今回は、バングラデシュの環境教育をご紹介。
ゲームで環境問題を学ぶ
さまざまな生き物が生息する世界最大規模のマングローブ群生地帯サンダーバンズは、森林の過剰伐採が深刻なエリアだ。この地で草の根の自然保護活動を行うバングラデシュ環境開発協会〈BEDS〉は環境教育を通して、エリアの自然保護を目指す。
ユニークなのは教材にゲームを採用していること。子どもだけでなく、字が読めない人も絵やシンボルで内容を認識できる。サイコロを投げてゴールまで進むというシンプルなゲームだ。
森林や湿地にごみを捨てない、野生動物に餌を与えない、イルカが漁師の網に誤ってかかったら、すぐに放してやるなどのアクションの是非が、イエス・ノーのクイズ形式で出題され、勝者には「森の王様」賞が与えられる。
子どもも大人も一緒になってゲームに熱中。英語のゲームもあり、楽しみながら外国語を学ぶチャンスにもなっている。
●情報は、FRaU2022年1月号発売時点のものです。
Text:Yumiko Urae Edit:Asuka Ochi