デバイスを手放し心身を整えよう! 花いっぱいの富良野でデジタルデトックス
起きたらすぐにスマホを手にし、ランチはPCに向かいながら。さらに、寝る直前までメール返信……。そんな毎日で身体に蓄積したデジタルストレスを解消すべく、花咲き乱れる北海道・富良野へ。デジタル機器から解放され、心身をリフレッシュするプログラムを提案するホテルへ、2泊3日で訪れました。
閉館したホテルをフルリノベーション!
さまざまなデジタルデトックスプログラムを用意していると話題の「NOZO HOTEL(ノゾ ホテル)」へ向かうため、旭川空港に降り立った。ホテルは富良野スキー場、北の峰のゲレンデの麓にあるが、その前に、絶景で有名な美瑛(びえい)へ寄り道。十勝岳連峰を背に雪解け水が流れ落ちる「白ひげの滝」、その滝の下流にある幻想的なコバルトブルーの「白金青い池」は必見! 温泉や白ひげの滝などに含まれるアルミニウムが地下水と混ざることで、美しい青色になるそうだ。色鮮やかな花々が丘のあちこちに広がり、虹のように見える「展望花畑 四季彩の丘」では、とことん癒される。道中、車の窓からキタキツネも見られた!
美瑛の名所、白ひげの滝
ノゾ ホテルは、2021年に閉館したホテルの建物を全面改修して2023年12月にオープン。建物を再利用することは、環境保全にも大いに役立つが、生まれ変わった館内はとてもスタイリッシュ。チェックインはタブレット端末でとスマートだ。
デジタル機器から解放されようというプログラムを満喫するため、今回PCは自宅に置いてきた。ホテルはWi-Fi完備。デバイスをつかうかどうかは、ゲスト個人の判断に委ねられている。
客室は全78室、7タイプがある。写真はファミリールーム
歯ブラシやボディクリームといったアメニティは、フロント脇に置かれていて、各自が部屋に持って行くスタイル(シャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュはバスルームに備えつけ)。マイボトルにリフィルできる飲料水のサーバーが各階にある。客室はシンプルかつ機能的で心地よい。ベッドの下には大きなスーツケースを2つ収納できるスペースがあり、その他収納も豊富。窓からは十勝連山とドラマチックに移り変わる空の色を楽しめ、癒し効果満点だ。
地元産の食品やドリンク、雑貨などを豊富に揃えたショップは24時間営業
ディナーのお値打ち価格に仰天!
「ノゾ ホテルのノゾは、『のぞみ』を短めたもの。ゲストの希望やニーズに応えていくんだという想いを込めています。旧ホテルが富良野で築き上げた歴史と想いをつむぎ、新しい価値を加え、地元と密接に関わることでゲストに特別な体験と癒しのひとときを提供します」(ホテルを運営するNJWインターナショナルCEO ナタリア・ウィルソンさん)
この寿司がとくにおいしかった! ディナーは6000円とお値打ち
朝食、ランチ、ディナーを提供する「シラカバ レストラン」では、旬の採れたて野菜や上富良野ポーク、北海道産牛など地元の食材を多用した料理を提供している。朝は、目の前で焼いてくれるステーキでパワーチャージ! ランチでは北海道らしいスープカレー、ヴィーガンランチや寿司セットメニューなどを提供。ディナーは「ファーム・トゥ・テーブル」をコンセプトに、地元の上質食材をつかったブッフェやセットメニューを随時用意している。訪れた日に提供されていたブッフェは、お好みで握ってくれる寿司、天ぷら、北海道産牛のステーキすべてが6000円(税込み)という驚きの価格。寿司をついついおかわりしてしまった。
注目すべき施設は、自然光が注ぐ大浴場「スギ・スパ」。ラドンや高純度ゲルマニウムなどの鉱石やミネラル、セラミックスを使用した湯で、新陳代謝促進に効果があるという。たしかに、心地よい肌あたりだ。身体を伸ばしてお湯につかれば、コンディションもよくなる。もちろん水風呂にサウナもあるから「整う」ことも可能だ。
──【後編】はお待ちかね、デジタルデトックスプログラムを体験します──
取材協力:ノゾ ホテル(住所: 北海道富良野市北の峰町14-38 電話:0167-23-1088) Text:鈴木博美
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