瀬戸あゆみ「“こう生きるべき”という固定観念から解き放たれたファッションを!」
近年、ジェンダーやダイバーシティへの認識が急速に変わりつつあります。それは、これまで声を上げてきた人の存在があったから。モデルでブランドディレクターの瀬戸あゆみさんが、アクションを起こすようになったきっかけとは?
好きなものを好きだと
自分を貫いていけばいい!
モデル活動をしながら、アパレルブランド「Dear Sisterhood」のディレクターも務める瀬戸あゆみさん。シーズンコンセプトに“自分らしく”や、“自分をもっと愛そう”というメッセージを込めているのは、日本ではありがちな同調圧力に負けてほしくないからだ。
「私自身、『まだそんな格好しているの?』とか、『大人にならなきゃね』などと言われたり、年齢を気にしてファッションが地味になっていく友人を見たりしてきました。それが自然な気持ちの変化だったらいいと思うんですけど、“年相応”という刷り込みによるものではないのかな? と疑問を持つようになりました。ジェンダーやダイバーシティって、言葉だけだと難しく繊細なことに思えるかもしれませんが、すべては“自分を愛して、自分らしくいること”につながってくると思うんです。“こう生きなくてはいけない”という固定観念から解放されて、自分を貫いていけばいいと思います!」
PROFILE
瀬戸あゆみ せと・あゆみ
モデル、ブランドディレクター。クリエイティブなセンスが注目され、同世代から絶大な支持を得る。アパレルや飲食店プロデュース実績も多数あり、最近では生理用品のいらないサニタリーショーツをプロデュース。2020年、新ブランド〈Dear Sisterhood〉を立ちあげる。
●情報は、FRaU2021年8月号発売時点のものです。
Text & Edit:Chihiro Kurimoto
Composition:林愛子