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「何でも最後までつかいきる、がモットーです!」吉岡里帆が実践するサステナブルとは?
「何でも最後までつかいきる、がモットーです!」吉岡里帆が実践するサステナブルとは?
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「何でも最後までつかいきる、がモットーです!」吉岡里帆が実践するサステナブルとは?

透明感あふれる美しさと、たしかな演技力で映画やドラマ、舞台、CMと大活躍中の吉岡里帆さん。第49回報知映画賞で助演女優賞を受賞し、2026年放送の大河ドラマ『豊臣兄弟!』での大河初出演も決定、ますます注目を集めています。祖母ゆずりの「モッタイナイ精神」が身についていると語る彼女に、サステナブルな暮らしについてインタビュー。8月29日公開を控える主演映画『九龍ジェネリックロマンス』の見どころや撮影エピソードも伺いました。

ものは、つかえなくなるまで余すことなく、つかいきる!

2015年の連続テレビ小説『あさが来た』の“のぶちゃん”役が話題になって以来、映画やドラマ、舞台と引っ張りだこの吉岡里帆さん。メディアで顔を見かけない日はないほど多忙な彼女が、毎日飲むほどハマっているのがハーブティー。煮出したハーブは、捨てずに再利用しているという。

「煮出したあとのハーブは冷凍庫で凍らせて、入浴剤代わりにお風呂に入れています。私は昔から、モッタイナイ精神が強いタイプ。壊れたり、これ以上つかえなくなったりするまで、トコトンつかい倒します。余すところなく最後までつかい切ろう、というのは両親からの教え。おばあちゃんにも、『ニンジンやジャガイモ、大根、レンコンなどの皮は、料理次第でぜんぶ食べられる』と教えてもらいました」

その教えどおり、たとえば料理をする際は、食品ロスが出ないよう気をつけているそう。

「捨てる前に『これもまだ食べられるんじゃないか』と、一度立ち止まって考えるクセがついていますね。最近発見したのは、あらゆる葉っぱは、細かく刻んだら食べられる!ということ。カブやダイコン、ニンジン、セロリの葉っぱの部分もすごくおいしい。とくにセロリの葉っぱの部分ってけっこう固いから、生のままサラダに入れて食べるのは難しいですよね。でもめっちゃ細かく刻んで炒めてみたら、セロリの香ばしさをダイレクトに楽しめて、なかなかおいしいんです」

「ロスが出ないように気をつけることが、習慣になっています」と吉岡さん。「このところ毎日とても暑いですが、エアコンをつけるのもギリギリまでガマンしちゃいます」ドレス ¥1,150,000  イヤリング ¥66,000  リング ¥95,000  シューズ ¥270,000/すべてディオール(クリスチャン ディオール)

食ロスが出ないよう、サステナブルな暮らしをしている吉岡さんに、SDGs17のゴールのうち、とくに気になるものを尋ねてみた。すると、

1「貧困をなくそう」

2「飢餓をゼロに」

3「すべての人に健康と福祉を」

16「平和と公正をすべての人に」

など、平等と平和、人権に関する目標を挙げてくれた。

「大先輩の加藤登紀子さんや渡辺えりさんは、チャリティーコンサートや舞台など、平和運動に目を向けた活動を精力的にされています。そうした作品を観にいくと、すごく影響を受けます。『表舞台に立つ私たちがどんな想いやメッセージをもっているかは、思った以上に重要なんだ』と再確認するというか……。戦争や震災を題材にした作品はもちろん、罪のない人が傷ついてしまうような作品にも、人の心を動かす力がある。自分に何が、どのぐらいできるのかはわかりませんが、できるだけ社会的弱者に寄り添えるよう日々考え、そんな活動に参加したいと思っています」

台湾の映画撮影スタッフがセレクトした、本場の火鍋に感動!

吉岡里帆さんと水上恒司さんがW主演を務める映画『九龍ジェネリックロマンス』(8月29日から全国公開)は、物語の舞台となる、かつて香港に存在した九龍城砦の風景を再現するため、古い街並みを残す真夏の台湾で1ヵ月以上にわたって撮影された。

「台湾にはワンピースやハイヒールも持っていったんですが、着いて数日後にはもう、Tシャツ、短パンにビーサンという格好になっていました(笑)。以後は、地元の人になったような格好で暮らしていましたね。ただ、海外に行くと毎回実感するのは日本の街の清潔さ。今回も日本のごみに対する意識の高さに気づかされました。私も日々、しっかりごみを分別して出していますよ」

映画『九龍ジェネリックロマンス』は8月29日より全国公開。「ラストシーンには、水上さんのアイデアが採用されています。ぜひチェックを!」 ©眉月じゅん/集英社・映画「九龍ジェネリックロマンス」製作委員会  企画・配給:バンダイナムコフィルムワークス

台湾の映画撮影スタッフはとても結束が固く、夜な夜な飲み会が開催されたとか。

「一度でも撮影で一緒になったら、もう仲間!みたいな感じで、団結力が高いんです。翌日の撮影スケジュールを見て、大丈夫そうなときにはときどき、私も飲み会に参加しました。地元の方々しか知らないようなディープなお店で開催されるんですが、どこも本当においしかった! とくに感動したのが、発酵した白菜が入った火鍋。あとは冷蔵庫にキュウリのスライスや豚肉、揚げパンなんかを串に刺したものが並んでいて、好みのものをセルフサービスで取ってきて鍋に入れるスタイルの火鍋も、すっごくおいしかったです」

『九龍ジェネリックロマンス』は、大人気コミックが原作の映画だ。それだけに、「コミックファンのイメージを崩さないよう、キャラづくりには気をつかいました」と吉岡さん。

「まだ(コミックでは)完結していない長い物語を、映画の2時間の枠のなかで描ききらなければいけないので、役づくりなどについて監督とたくさん話をしました。その甲斐あって、映画ならではの疾走感が楽しめる作品になったと思います。『恋は理屈じゃないんだぞ』ということがよくわかる、思わず恋がしたくなる映画なので、ぜひ観てください!」

PROFILE

吉岡里帆■1993年生まれ、京都府出身。2013年より芸能活動をスタート。2016年のNHK連続テレビ小説「あさが来た」で注目を集める。主な出演作は映画『ハケンアニメ!』『島守の塔』『Gメン』『ゆとりですがなにかインターナショナル』『怪物の木こり』『まる』『正体』『ファーストキス 1ST KISS』、ドラマ「時をかけるな、恋人たち」「御上先生」など。主演映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』は2025年秋に公開予定。

photo:横江淳 text:萩原はるな HM:池上豪(NICOLASHKA)ST:ちばひろみ

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