白石麻衣 “桃鉄”ファンだからなじみ深い徳島・鳴門でパワーチャージ
モデル、俳優として多忙を極めながらも、キラめきを増しつづけている白石麻衣さん。思い出深い仕事をした美術館との縁もあり、SDGs先進県・徳島県の鳴門市をゆっくりめぐってみました。旅は久しぶりという彼女の、つかの間、パワーチャージの旅。
海と美食でフルチャージ
徳島をゆっくり旅したのは今回が初めてでした。ゲームの「桃鉄(桃太郎電鉄シリーズ)」ファンだから鳴門という地名はなじみ深いんですけど(笑)。東京からのフライトはアッという間で、徳島阿波おどり空港から外に出た瞬間、空が広くて空気も澄んでいて感動しました。
生まれが群馬なので、海を見るとワクワクします。山も好きですが、大人になるにつれて海を好きになっています。「うずしお汽船」に乗れたことはとくにうれしかったですね。キラキラした浜辺を裸足で歩けたことも。
美術館やお寺めぐりって大人の趣味という感じであこがれます。2023年はそういう新しいことにもチャレンジしてみたいです。
でも、やっぱり旅の楽しみといえば、その土地のおいしいものですよね。幼い頃、家族旅行で新潟の海に行くことが多かったんですが、カニを食べて帰るのがわが家の定番でした。それもあって海の幸がおいしい場所に惹かれます。徳島は、海産物はもちろん、甘いものもラーメンも、食が豊かで旅先として理想。おいしい食事って人生には欠かせない大切なものですからね。
汽船に揺られて「鳴門の渦潮」を
Knit、skirt(ともにforte_forte/CORONET) tank top/スタイリスト私物
徳島きっての観光名所「鳴門の渦潮」。直径20mにもなる渦の大きさは世界一で、世界三大潮流のひとつにも数えられる。見逃すわけにはいかない。
渦潮が出現する時刻に合わせて汽船に乗り込む。月や太陽の引力によって海水面が上下し発生するなんて。地球の神秘を感じる約20 分の冒険。
高速観潮船 うずしお汽船:鳴門市鳴門公園亀浦漁港(大国際美術館の隣) ☎088-687-0613
「大塚国際美術館」でアートに触れる
blue dress(ADEAM) sandal/スタイリスト私物
誰もが教科書の写真などで一度は見ただろう世界の芸術作品を、一挙に見られる「大塚国際美術館」は、特殊技術によって陶板で正確に再現された西洋名画が1000 点以上も並ぶ世界唯一の美術館。
2020 年に、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画「白貂を抱く貴婦人」に扮して同館のミューズに就任したけれど、今日はじっくり、古代壁画から現代絵画までアートでタイムトラベル。
大塚国際美術館:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1 ☎088-687-3737
お遍路の「一番札所」に、お参りをする
dress、trench coat(ともにMSGM / アオイ)boots/スタイリスト私物
約1200年前、讃岐(香川県)で誕生した弘法大師(空海)が、修行の場として88の寺院を選び開創したといわれる四国八十八ヵ所霊場。そのはじまりとなる一番札所がここ鳴門の霊山寺だ。門をくぐると空気が変わり、白装束を纏ったお遍路さんの姿にこちらの背筋も伸びる。深呼吸して、心に静寂が訪れるのを待ち、手を合わせた。
竺和山 一乗院 霊山寺:鳴門市大麻町板東字鼻126 ☎088-689-1111
名物「極細けんぴ」をいただく
dress(Tory Burch) gold ring(RATHEL &WOLF/THE WALL SHOWROOM) ring(REE/THE WALL SHOWROOM) pierce/スタイリスト私物
甘いものが食べたくなって向かったのが「道の駅くるくる なると」。“体験型 食のテーマパーク”として2022 年にオープンしてから連日大にぎわいだとか。農産物マルシェや海鮮丼が人気の「大渦食堂」など地元の名産がずらり並ぶなか、「芋屋鳴福」の「極細けんぴ」をチョイス。揚げたてのなると金時に特製の蜜がうまく絡んで、もう止まらない……!
道の駅くるくる なると:鳴門市大津町備前島字蟹田の越338-1 ☎088-685-9696
「千鳥ヶ浜海岸」を歩く
white dress、shirt、earrings(すべてFUMIE TANAKA/ドール)
大塚国際美術館から歩いてすぐのところに、穏やかな砂浜を見つけた。ここから見える橋は、淡路島と鳴門を結ぶ大鳴門橋だ。こんな場所で日の出を見られたら感動するだろうな。太陽の光が降り注いで暖かい。クツを脱いで波打ち際を歩いてみた。こんな時間、いつ以来だろ?
千鳥ヶ浜海岸:鳴門市鳴門町大毛 ☎088-684-1157(鳴門市観光振興課)
PROFILE
白石麻衣 しらいし・まい
1992年生まれ。乃木坂46の一期生として2011年に加入し、グループの中心的メンバーとして活動。2020年10月の卒業以降はモデル、女優として幅広く活躍している。
●情報は、FRaU S-TRIP 2023年4月号発売時点のものです。
Photo:Mai Kise Text:Nobuko Sugawara(euphoria factory) Stylist:Takako Nagahari Hair&Make-Up:PON
Composition:林愛子
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