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藍師・染師の渡邉健太に聞く「徳島の”推し”スポット」
藍師・染師の渡邉健太に聞く「徳島の”推し”スポット」
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藍師・染師の渡邉健太に聞く「徳島の”推し”スポット」

モノや場所をつくる人は、つねにアンテナを張ってあらゆることを吸収しています。SDGs先進県・徳島の若きクリエイターたちの「お気に入り」から、ひと味違った徳島を感じましょう! 今回は、「Watanabe’s」の渡邉健太さんにお話を伺いました。

藍色が輝きつづける
一生モノのものづくり

ヴィンテージTシャツに藍染めを施した「OLD BUT GOLD×Watanabe’s Tシャツ」など、さまざまなプロダクツを製作。藍について学べるイベントも精力的に開催する

「染めるたびに藍色の美しさにハッとする」

藍に魅了され、藍師・染師となった渡邉健太さん。良質な藍色を生む「阿波藍」で栄えた歴史をもつ地・徳島で、伝統工芸品ではなく日常になじむものづくりを目指し、藍の栽培、藍染めの原料である蒅づくり、藍建て、染色、製造までを一貫して行うファクトリーブランド「Watanabe’s」を立ち上げた。

Watanabe’sのベースは農業。「美しい藍色に染めるためには、よい藍を育てることが必要」と、力を入れているのが土づくりだ。養豚場と連携して栄養価の高い肥料を開発。栄養をたっぷり吸収して育った藍は、冴えた藍色を生む理想的な染料液に仕上がった。「ものづくりに共感し合える人とじっくり仕事をしていきたい」と、ファッションブランドやシューズメーカーなどと連携したプロダクツ製作もおこなう。

また、県内の織布工場や縫製工場とともに、藍染めした糸から生地をつくり、デニムパンツやジャケットに仕立てるオリジナルプロダクツも進行中。

「自分のつくった色がずっと残りつづけるようなものづくりをしたい」

一滴一滴に想いを注いで生み出されるWatanabe’sの力強い藍色は、海外の人びとをも魅了している。

渡邉健太さんのオススメ

納田牧場(アグリガーデン)

「徳島の名産・金時芋を混ぜた飼料で養豚をおこなう、工房に隣接する牧場。私たちが使用する堆肥を一緒に開発し、同じ地域で活動する者として刺激を受けています」
阿波市吉野町西条 西姥御前98-1

FUJIMURA BAKERY

「クリームパンや具だくさんの惣菜パンがおいしい。ご両親がつくる季節の野菜にヒントを得てアイデアパンを生み出す店主・藤村さんの創作意欲に驚かされます」
板野郡板野町黒谷字中通27

クエイル珈琲

「Watanebe’sでこちらの自家焙煎珈琲豆を愛飲中。毎日飲んでも飽きず、ストックを切らさないようにしています。焙煎室で出迎えてくれる店主の笑顔もいい」
名西郡石井町高川原字天神709-1

PROFILE

渡邉健太
山形出身。藍師・染師。藍の産地・上板町の「地域おこし協力隊」に応募し移住。2012年、藍の栽培から染色までおこなう「BUAISOU」を立ち上げる。2018年に独立し、Watanabe’sを設立。国内外で幅広く活躍する。Watanabe’s/板野郡上板町瀬部314-10

▼Watanabe’sについて

●情報は、FRaU S-TRIP 2021年12月号発売時点のものです。
Text:Kanako Mori , Mihoko Koga
Composition:林愛子

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