FOOD LOSS BANK × 二つ星レストラン 「NARISAWA」コロナ渦の食材ロスに挑む 「ありがとう BENTO」発売
日本では年間、約600万トンもの食品が、飲食可能な状態で廃棄されています。こうした「フードロス問題」は、新型コロナウイルスの流行により深刻化。原因の一つは、飲食店での食品消費が激減し、多くの食材が出荷先を失っていることです。
この問題に取り組むべく、FOOD LOSS BANKは、ミシュラン二つ星レストラン「NARISAWA」とタッグを組み、2021年8月から「ありがとうBENTO」を販売しています。
FOOD LOSS BANKは、コロナ禍でさらに増え続けるフードロス問題を解決すべく、また「サステナブル」を「サステナブル」にするべく2020年9月に設立。「多様性を尊重し」「循環性があり」「持続可能であること」の3つを軸に活動しています。
一方のNARISAWAのシェフである成澤由浩氏は、「イノベーティブ里山キュイジーヌ(革新的里山料理)」という独自のジャンルを打ち立て、環境問題にも造詣が深い日本を代表するシェフ。
本企画は、コロナ禍で飲食店の営業が制限される中、農家や漁師など飲食店を支えるすべての人に感謝の気持ちを込める意味で誕生しました。同じ土壌で育ち、同じ栄養価、味にもかかわらず「不揃い」「規格外」といった理由で捨てられてしまう食材を積極的に取り入れ、食材ロスの削減に貢献する狙いがあります。
FOOD LOSS BANKは、その実績を評価した国際連合食糧農業機関(FAO)からの依頼により、「世界食料デー」に行われる「World Food Forum」で初めて日本をモデルとしたマスタークラスを担当する予定。「ありがとうBENTO」の取り組みも紹介される見込みです。
構成・文/有馬ゆえ
NARISAWA オーナーシェフ 成澤由浩
日本料理の修行を経てヨーロッパへ渡り、各国で8年間の研鑽を積む。1995年に帰国・開業し、2003年に現在の南青山へ移転。後に店名を「NARISAWA」に改め、既存のジャンルに捉われない独自のスタイルを確率した。「世界のベスト・レストラン50」入賞、『ミシュランガイド東京』など有名ガイドブックでの高評価で知られる。
住所:〒107-0062 東京都港区南青山2丁目6-15
電話:03-5785-0799(火~土曜 8~17時)
●公式サイト
FOOD LOSS BANK
異なる得意分野をもつ二人の女性起業家、山田早輝子と杉山絵美によって2020年9月に設立。食品ロス削減を起点に、環境改善を目指す多くの活動を行う。
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