エコとテロワールを尊ぶディオール初のヴィンテージフレグランス
最高峰のラグジュアリーを追求する世界屈指のビューティメゾンが、生物多様性や環境保護のためにサステナブルなマニフェストを掲げはじめています。ディオールのコミットメントから、後世へと受け継がれるべき美しき矜持を紐解きます。
ディオールの気高きたくらみに迫る
ディオールのサステナブルな取り組みは、数々の物語を紡いできた名香「ミス ディオール」で開花し、進化し続けている。ミス ディオール生誕の地、南仏グラースで受け継がれてきた、センティフォリアローズの副産物であるローズウォーターを分かち合う習慣にインスパイア。
専属パートナーシップを結ぶ花農園「ドメーヌ ドゥ マノン」で、2021年収穫のセンティフォリアローズの花びらすべてを蒸留したローズウォーターをミス ディオール ローズエッセンスに配合、ヴィンテージフレグランスとして世に送り出したのだ。
まるでワインのように、テロワールを敬うのと同時に、抽出後の花びらを再生紙に利用したパッケージや100%リサイクル素材の外箱を制作。リサイクルガラスを25%配合したガラスボトルで軽量化も実現。
ラグジュアリーな印象が強い香水を、原料となるローズの花びら一枚にまで敬意を払い、エコでテロワールの魅力がつまった、ヴィンテージという新たな価値を見出したのだ。メゾンの矜持が、収穫年のラベルに刻まれている。
●情報は、FRaU2022年8月号発売時点のものです。
Photo:Kenichiro Fujimoto(products/A.K.A.) Text&Edit:Sawako Abe
Composition:林愛子