この服一着の環境負荷が丸見え!「ザ・インパクト・レシート」
途上国に広がるデジタル通貨や先進国の新しい寄付のかたち。世界で進むプロジェクトから、スウェーデンの取り組みを紹介。お金のつかい方に、社会問題を解決するヒントがありました。
一枚の洋服にかかる
真のコスト=環境負荷を明記
世の中に浸透しつつある「カーボンフットプリント」という言葉。ひとつの商品やサービスが生まれるときに出るCO2の総排出量のことで、洋服なら原料となる素材の生産、その仕立て、製造工場からショップまでの輸送、すべての過程で出るCO2量を指す。
スウェーデンのメンズウェアブランド「ASKET」が試みたのは、カーボンフットプリントのほかに、水とエネルギーの消費量までレシートに明記する、ザ・インパクト・レシートというプロジェクト。購入者には洋服の価格だけでなく、この一着にかかる環境負荷が知らされる。
対象はTシャツ、オックスフォードシャツ、チノパンツ、メリノニットウェアの4種。ASKETでは、今後すべての商品に対象を広げる予定だという。
www.asket.com/transparency/impact
●情報は、FRaU SDGs MOOK Money発売時点のものです(2020年11月)。
Coordination:Yumiko Nakanishi Text:Yuka Uchida, Sakiko Setaka Edit:Yuka Uchida
Composition:林愛子
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