世界と社会をよくするプロジェクト① 環境 生物の多様性を活かしたカカオの森をつくる!
imperfectが実施している「Do well by doing good.プロジェクト」第5期の投票が、いよいよ2023年4月からスタート! これは、世界と社会をよくすることを目指して実施するプロジェクトを、みなさんの投票によって決定していく取り組みです。今回のテーマは、①環境、②教育、③平等の3つ。「imperfect表参道」の店内などで、投票を受けつけています。このページでは、①環境の具体的なプロジェクト内容をご紹介します。
ガーナの生産者をサポートしながら、カカオの森を守る
西アフリカのガーナ共和国は、世界第2位のカカオ産出国です。現在、過度な農地開拓や化学肥料の使用などによって、カカオが育つ森が減っていることが社会課題になっています。多様な生物が生きる豊かな森を守ることは、持続的なカカオ栽培のためにも欠かせません。
そこでimperfectでは、生物多様性とカカオ栽培を両立する森の保全を目指して、カカオの一大生産国であるガーナで、有機肥料を用いた土壌づくりをサポートしています。
ガーナでは産業由来の化学物質の土壌・河川への蓄積・流出により、この20年で約40種もの生物が絶滅したという研究結果が報告されています。こうして生物多様性が失われていくと、さまざまな問題につながっていきます。たとえば、医療面。医学が発達した現代においても、人間は生物に由来する多様な遺伝資源を医薬品の開発に活用しています。失われた動植物から薬学的に有用な新発見がもたらされるとしたら………? 生物多様性の損失は、医療の未来を閉ざすことにつながりかねないのです。
もちろん、カカオ栽培にも深刻な影響が生じます。ある生物がいなくなれば、それを捕食していた生物もいなくなります。その連鎖が続くと、カカオが育つために必要な養分を供給していた動植物がいなくなるかもしれません。
ガーナのカカオ農家は、先祖代々畑を受け継いできた家族経営の小規模農家が中心。親から教わってきた農法を大切に考える生産者が少なくありません。さらに生物多様性を守る有機肥料には、サステナブルであるいっぽうで手間がかかり、農家の収入減につながるという面もあります。そのため、即効性のある化学肥料からの転換をしぶる農家も多いのが現状です。
大切なのは、有機肥料をつうじて動植物を守ることの意義を教えながら、有機農法への転換をサポートすること。「このまま化学肥料をつかい続けると土地がやせてしまう」「その結果、カカオの木の元気がなくなり、収穫量が減る」という事実や、「農作物が元気に育つためには、生物多様性を守ることが重要」だということを啓蒙する必要があるのです。
imperfectでは、私たちのサポートがなくなった後にも、サステナブルな栽培が続いていくことを重視しています。また、化学肥料から転換するのは、現地の堆肥や周囲の動物からの排泄物からなる有機肥料。「そこにあるもの」を活用することで、持続的な有機農法を目指しています。
あなたもきっと口にしたことがある、ガーナからやってきたカカオ豆をつかったチョコレート。その豊かな森を守ることが、「Do well by doing good.プロジェクト」第4期の①環境なのです。
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