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ごみが授業料代わり!? インドの画期的教育システム
ごみが授業料代わり!? インドの画期的教育システム
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ごみが授業料代わり!? インドの画期的教育システム

海を守る、持続可能な社会への方法は、さまざまにあっていい──。各国のユニークな取り組みからは、文化の違いも見えてきます。今回は、インドの教育制度をご紹介します。

ごみ持参か下級生に教えることで
「稼ぎながら学ぶ」が可能

ソーラーパネルの設置と操作法を学んで地元の環境向上に役立てたり、動物シェルターでは動物を保護し里親が見つかるまで面倒を見たりと、その他の課外授業もエコロジカルだ

インドでは貧しい家庭は家計を助けるため10代前半でも働きに出され、彼らが勉学を続けるのは難しい。そんななか2016年、アッサムに革新的な学校がつくられた。「Akshar Foundation School」が考案したのは、授業料がかからず、学校でお金を稼げるシステム。

生徒たちは毎週、少なくとも25アイテムのごみを授業料代わりに学校に持って行く。10代の生徒は、自身が学ぶ以外の時間に下級生に勉強を教えることによって対価を得られる。利益があるならと、親も文句は言わず子どもを学校に送り出す。ここの多くの生徒はもともと採石場で働いていたが、再び学びの場に戻ることができた。

課外授業では自分たちで集めたごみを使って、エコブリック(ペットボトルにプラスチックごみを詰めたペットボトル製レンガ)をつくり稼ぐこともできる。こうしてリサイクルを学び、さまざまな活動を通して社会性を培う。

学校で学べるということはこんなにも素晴らしいことなんだ。キラキラした子どもたちの顔を見ていると、本当にそう思わされる。
www.aksharfoundation.org

●情報は、FRaU SDGs MOOK OCEAN発売時点のものです(2019年10月)。
Coordination:Yumiko Nakanishi Text & Edit:Asuka Ochi
Composition:林愛子

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