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半農半歌手Yaeが選ぶ「気候危機をくい止めるための本&映画」
半農半歌手Yaeが選ぶ「気候危機をくい止めるための本&映画」
LIFE STYLE

半農半歌手Yaeが選ぶ「気候危機をくい止めるための本&映画」

難しい専門書でなくても、気候や環境の問題を多角的に学べる手段はたくさんあります。半農半歌手のYaeさんがオススメする本と映画を見てみましょう。

ポジティブな希望を持って
学び、行動していくこと

農業をやっていると、四季がなくなりつつあることなど、環境の変化をリアルに感じることが多いです。私たちには今後、気候危機のなかで生きていくための新たな知恵が必要になってくると思います。

『よくわかる土中環境』は、これからどうやって里山の自然を守りながら営みを続けるか、のヒントになります。除草剤をつかわず、根っこを抜かないでむしる草取りの方法なども、「なるほど、まずはやってみよう」と。知恵を持つ人間が気候危機に対してできることは、知ることや学んでいく行為なのかなと思います。いま農園がある千葉県鴨川市の里山は、地崩れ地帯に指定されていますが、自分たちが対策してみることで次のヒントが見いだせるかなと期待しています。

2004年公開の『デイ・アフター・トゥモロー』は、20年近く経っても色あせない作品。映画のどこまでがリアルかは検証が必要ですが、都市部で災害が起こった際のシミュレーションにもなるので、ぜひ観てください。まちがすべて凍りついて雪原のようになった風景に「美しい」と思わず言葉をもらすシーンでは、地球の美しさ、抗えない自然の力強さに圧倒されました。図書館の本を燃やして暖を取る場面では、氷河期に生命をつないだ人間のたくましさに、気候危機をも止められる可能性を感じました。そんなふうに、危機感だけではなく、ポジティブな希望も持ち続けて行動していきたいです。

『よくわかる土中環境』
高田宏臣/著

「土中環境」の基礎知識をイラストと写真でやさしく解説。山から海までつながる自然の仕組み、災害や復旧の事例、個人ができる10のアクションも。PARCO出版。

『デイ・アフター・トゥモロー』

二酸化炭素の大量排出で温暖化の進む地球に氷河期が再来。巨大な竜巻などが各地を襲い、生命に危機が迫る。監督/ローランド・エメリッヒ。

PROFILE

Yae
半農半歌手。2001年デビュー。2005年より自然豊かな千葉「鴨川自然王国」で農的暮らしを実践。

●情報は、『FRaU SDGs MOOK 話そう、気候危機のこと。』発売時点のものです(2022年10月)。
Illustration:Toru Ogasawara Text:Emi Fukushima Text & Edit:Asuka Ochi
Composition:林愛子

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