週1回からはじめる新・食習慣ヴェルヌ華子の「プラントベース」レシピ㉔ ネクタリンとインゲンのスペルト小麦サラダ
プラントベースとは、plant(植物)+base(土台)、つまり植物由来の食材を基本とした食生活のこと。ミラノ在住のヴェルヌ華子さんは、パリのレストランで出合った植物性のみの料理に衝撃を受けてプラントベースと栄養学を本格的に学び、その素晴らしさを広めることをライフワークにしています。そんなヴェルヌさんから、野菜や果物、穀物、ナッツなどの種子類、海藻類、キノコ類などをつかった旬のレシピをお届けします。まずは週に一食からはじめて、ゆくゆくは日々の食卓に取り入れてみて!
プラントベースレシピその24【ネクタリンとインゲンのスペルト小麦サラダ】
ネクタリンのフルーティーさを効かせた、スペルト小麦のプチプチとした食感が楽しいサラダです。スペルト小麦は食物繊維を豊富に含む穀物の代表格。下味をしっかりつけると、より深い味わいが楽しめます。プラントベースフェタチーズ(フェタチーズ風の塩麹づけ豆腐)をトッピングすることで食べごたえがさらにアップ。クリスピーレンズ豆をプラスし、食感のコントラストを加えました。手軽に一品つくりたいときにおすすめのレシピです。ワンプレートランチやサラダランチにもぴったり!
◆ネクタリンとインゲンのスペルト小麦サラダ◆

【材料(2〜3人分)】
スペルト小麦(ファッロ小麦、ゆでたもの)……300g
アーモンド……15g
インゲン……50g
ネクタリン……1/2個
プラントベースフェタチーズ……適量
オリーブオイル……大さじ1と1/2
塩こしょう……少々
■クリスピーレンズ豆
レンズ豆(ゆでたもの)……100g
オリーブオイル……小さじ1
塩……ふたつまみ
※スペルト小麦がない場合は、ゆでた大麦でも代用可能
【つくり方】
1.オーブンを160℃に余熱し、アーモンドを10分間ローストする。粗熱がとれたら、包丁で粗く刻む。

2.1%程度の塩を加えたお湯で、インゲンを歯ごたえが残るくらいのかたさにゆでる(約3分)。冷水にとって水気を切り、食べやすい大きさに斜めに切る。
3. ネクタリンは皮ごと1cmほどの角切りにする。

4. ボウルにゆでたスペルト小麦、インゲン、半量のネクタリンを入れ、オリーブオイルと塩こしょうで味をととのえる。
5. 器に盛りつけ、プラントベースフェタチーズを指先で崩しながらトッピングし、残りのネクタリンを飾る。1.とカリカリレンズ豆を振りかけたら、完成!
※プラントベースフェタチーズの代わりに、水切りをした木綿豆腐を、5%の塩を加えた酒粕のペーストで覆い、1週間ほど漬け込んだ「酒粕漬の木綿豆腐」を用意してもOK!
【カリカリレンズ豆のつくり方】
1.オーブンを170℃にオーブンを予熱する。
2.レンズ豆の水気をよく切り、塩とオリーブオイルを全体にまぶす。
3.オーブントレイにレンズ豆を重ならないように広げ、170℃に余熱したオーブンで焼く(オーブンにファン機能があれば、ONにして水分を飛ばすとベター)。
4.途中で2〜3回かき混ぜながら、カリッとした食感になるまで30分ほどローストする。
※レンズ豆は焼きすぎると食感がかたくなりがち。味見をしながら、水分がほどよく飛んでカリッとした食感になったかどうかをたしかめよう。
【スペルト小麦のゆで方】
1.乾燥スペルト小麦(120g)をひと晩浸水させ、よく洗う(時間があれば浸水をスキップしてもOK)。
2.鍋でスペルト小麦の約3倍の量の湯を沸かし、1%程度の塩を加えて中火で10分ほどゆでる(好みでニンニクやローリエなどの風味づけ食材を入れるのもオススメ)。
3.プチッとした食感が残るくらいになったら、ザルにあけて水気を切る(ぬめりが強い場合は水で軽く洗い、塩で下味をつける)。
※スペルト小麦に下味がしっかりついていると、より旨みがアップ。ゆでた段階で塩味がしっかりつくよう、強めに塩を加えるのがオススメです。
【レンズ豆のゆで方】
1.乾燥レンズ豆(50g)はよく洗い、20分ほど浸水させる。
2.鍋に1.とレンズ豆がしっかりかぶる適度の水、好みの香味野菜やローリエを入れて、中火にかける。湯量が減ったら熱湯を加えながら、好みのかたさになるまで15〜20分加熱する。
3ゆであがったら塩をひとつまみ入れ、火からおろして粗熱をとる。
◆ヴェルヌ華子

プラントベース ウェルネス コーチ、プラントベースを軸としたライフスタイルの習慣化を叶える12週間のウェルネス・プログラム「Plantful Journey Program」主宰(https://www.plantful-journey.com/)。現在、フランス人の夫と2人の子どもとともにイタリア・ミラノ在住。十数年間、ラグジュアリーブランドのパリ本社ファッション本部でマーチャンダイジングに携わったのち、プラントベースの食生活を築くサポートをするプログラムを立ち上げる。また、パリやミラノでケータリングやポップアップディナーなどを開催。2023年夏、パリ・コルドンブルー調理学校のPlant-based Culinary Artsディプロマコースで、日本人として初めて学ぶ(Instagramはコチラ)。