週1回からはじめる新・食習慣 ヴェルヌ華子の「プラントベース」レシピ⑮ シチリアンレモンローストポテト
プラントベースとは、plant(植物)+base(土台)、つまり植物由来の食材を基本とした食生活のこと。ミラノ在住のヴェルヌ華子さんは、パリのレストランで出合った植物性のみの料理に衝撃を受けてプラントベースと栄養学を本格的に学び、その素晴らしさを広めることをライフワークにしています。そんなヴェルヌさんから、野菜や果物、穀物、ナッツなどの種子類、海藻類、キノコ類などをつかった旬のレシピをお届けします。まずは週に一食からはじめて、ゆくゆくは日々の食卓に取り入れてみて!
プラントベースレシピその15【シチリアンレモンローストポテト】
主宰する「Plantful Journey」で、今年初めてシチリアでのリトリートを開催しました。今回のレシピは、その宿泊先のアグリツーリズモで食べた味を再現。どんなお料理にも合うコントルノ(つけ合わせ)の代表、ローストポテトを、レモンとビネガーでさっぱりと仕上げたひと皿です。コツはジャガイモをマリネ液でしっかり和え、少し時間を置いてから焼くことです。 こんがり焼き色がつくまでローストし、ぜひつくりたてを味わってみてください。ハーブの香りや風味と、レモンとビネガーの酸味が口いっぱいに広がり、お箸ならぬフォークが止まらなくなるおいしさです。
◆シチリアンレモンローストポテト◆
【材料(3〜4人分)】
ジャガイモ……大3個(700g)
マリネ液
ニンニク……1片
レモン果汁……大さじ2
リンゴ酢……大さじ1
塩……小さじ1
オリーブオイル……大さじ1と2/3
ローズマリー……2枝
タイムの葉(枝からちぎる)……6枝分
レモンの皮(すりおろす)……少々
【つくり方】
1. ジャガイモは皮をむき、食べやすい大きさに切って20分ほど水にさらす。
2. レモン果汁、リンゴ酢、塩、オリーブオイル、分量の半分のタイムの葉を入れてよく混ぜ、マリネ液をつくる。ジャガイモの水をよく切ってマリネ液で和え、1時間ほど置いてなじませる。
3. オーブントレイにジャガイモをマリネ液ごと入れ、ローズマリー、残りのタイム、皮をむきつぶしたニンニクをのせ、200℃に熱したオーブンで20分焼く。
4. ジャガイモをオーブンから取り出し、焼き目がついていない断面を上に返しながらかき混ぜる。オーブンに戻して10分焼き、もう一度オーブンから取り出してかき混ぜ、しっかりと焼き目がつくまでさらに10〜15分焼く。
5. オーブンから取り出し、少し粗熱が取れたらレモンの皮を削りかけて完成!
※マリネ液ごと焼くことで味が染みこむため、多少液が多くてもすべて入れて一緒に焼くこと。深さのある耐熱トレイなどをつかって焼くのもおすすめ。
※オーブンから取り出してかき混ぜる際は、やけどに気をつけてください。
◆ヴェルヌ華子
プラントベース ウェルネス コーチ、プラントベースを軸としたライフスタイルの習慣化を叶える12週間のウェルネス・プログラム「Plantful Journey Program」主宰(https://www.plantful-journey.com/)。現在、フランス人の夫と2人の子どもとともにイタリア・ミラノ在住。十数年間、ラグジュアリーブランドのパリ本社ファッション本部でマーチャンダイジングに携わったのち、プラントベースの食生活を築くサポートをするプログラムを立ち上げる。また、パリやミラノでケータリングやポップアップディナーなどを開催。2023年夏、パリ・コルドンブルー調理学校のPlant-based Culinary Artsディプロマコースで、日本人として初めて学ぶ(Instagramはコチラ)。
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