週1回からはじめる新・食習慣 ヴェルヌ華子の「プラントベース」レシピ⑪ パッパアルポモドーロ
プラントベースとは、plant(植物)+base(土台)、つまり植物由来の食材を基本とした食生活のこと。ミラノ在住のヴェルヌ華子さんは、パリのレストランで出合った植物性のみの料理に衝撃を受けてプラントベースと栄養学を本格的に学び、その素晴らしさを広めることをライフワークにしています。そんなヴェルヌさんから、野菜や果物、穀物、ナッツなどの種子類、海藻類、キノコ類などをつかった旬のレシピをお届けします。まずは週に一食からはじめて、ゆくゆくは日々の食卓に取り入れてみて!
プラントベースレシピその11【パッパアルポモドーロ】
パッパアルポモドーロはイタリアのトスカーナ地方の伝統的な家庭料理です。硬くなってしまったパンを活用する、パンをトマトとバジルで煮込んだもので、とてものど越しがよく、暑い季節にぴったり! 冷めてもおいしいので、つくり置きにも向いています。 トマトサルサソースを飾れば、フレッシュな風味が追加されてますます夏を楽しめる味わいに。 皮までおいしくつかい切るトッピングとともに、ぜひ試してみてください。
【パッパアルポモドーロ】
【材料(2~3人分)】
トマト(正味)……700g
ニンニク(みじん切り)……3片分
バジル(あらく刻む)……20枚
野菜だし……100ml
パン……800g
オリーブオイル……大さじ4
塩こしょう……少々
【トマトサルサソース】
トマト(正味)……100g
オリーブオイル……大さじ1
レモン果汁…大さじ2
塩……少々
チリペッパーパウダー……少々
【トッピング】
トマトの皮(下ごしらえで湯むきした分)……適量
黒砂糖……少々
バジル……適量
オリーブオイル……適量
【つくり方】
1.お好みのパンを150℃に予熱したオーブンで10〜20分熱し、乾燥させる。
2.パッパアルポモドーロ用、サルサソース用それぞれのトマトを湯むきする。包丁で十字の切れ目を浅く入れ、沸騰したお湯に入れる。まんべんなくお湯に触れるよう、途中でひっくり返しながら20〜30秒熱し、冷水に取って皮をむく。むいた皮は水気を切っておく。
3.トマトのへたと種の部分を除き、パッパアルポモドーロ用のトマト(700g)はざく切りに、サルサソース用のトマト(100g )は粗めのみじん切りにする。
4.厚手の鍋にオリーブオイルを熱し、焦がさないように注意しながら、弱火でニンニクをきつね色になるまで炒める。
5.パッパアルポモドーロ用のトマトとバジルを加えて塩ひとつまみを振り、軽く炒める。全体がしんなりしたら、乾燥させたパンを、ひと口大に砕いて加え、野菜だしを入れてざっと混ぜる。
6.5.の鍋にふたをして弱火にし、ときどきかき混ぜながら30分ほど煮込む。
7.トッピングの用意をする。1. で湯むきしたトマトの皮の水気を拭きとり、重ならないようにオーブンシートの上に広げ、黒砂糖を振る。150℃に熱したオーブンで、20分ほど乾燥させる。
8.2.で湯むきしたサルサソース用のトマトとサルサソースの材料を混ぜ、冷蔵庫で冷やしておく。
9.6.の全体が煮詰まってパンがなじみ、水分が少なくなったら塩こしょうで味をととのえ、火から下ろす。
10.粗熱がとれたら皿に盛り、7,のトマトの皮とバジルの葉を飾り、8.のサルサソースをかけ、オリーブオイルを適宜加えたら完成!
◆ヴェルヌ華子
プラントベース ウェルネス コーチ、プラントベースを軸としたライフスタイルの習慣化を叶える12週間のウェルネス・プログラム「Plantful Journey Program」主宰(https://www.plantful-journey.com/)。現在、フランス人の夫と2人の子どもとともにイタリア・ミラノ在住。十数年間、ラグジュアリーブランドのパリ本社ファッション本部でマーチャンダイジングに携わったのち、プラントベースの食生活を築くサポートをするプログラムを立ち上げる。また、パリやミラノでケータリングやポップアップディナーなどを開催。2023年夏、パリ・コルドンブルー調理学校のPlant-based Culinary Artsディプロマコースで、日本人として初めて学ぶ(Instagramはコチラ)。
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