Perfumeかしゆかと学ぶ! コーヒー産地の課題と、サステナブルな取り組み
世界の食と農業を取り巻く、社会課題の解決に取り組んでいるimperfect。あなたの「おいしい」を、だれかの「うれしい」に。そんな想いを込めて、生活者、そして世界や社会にWell(よい)な商品を届けています。この秋、その活動に共感したPerfumeかしゆかさんが、サブスクリプションコーヒーのアンバサダーに就任! 「コーヒーがない生活は考えられない」というほど、コーヒーが大好きなかしゆかさん。今回は、imperfect代表の佐伯美紗子から、コーヒー業界が抱える問題と、imperfectがおこなっている取り組みについてヒアリング。いったい、どのような感想を抱いたのでしょう?(前編)
〜6回目 かしゆかと学ぶimperfectのサステナビリティ編はこちらから〜
コーヒーのふるさとが抱える、それぞれの課題とは
「コーヒーを飲むと落ち着くんです」というかしゆかさん。朝起きて一杯、仕事の合い間に一杯、自宅に帰ってくつろぐときにも一杯と、コーヒーが生活の一部になっているそうです。imperfectのアンバサダーに就任し、ブラジルやコロンビア、ザンビア、インドネシアと、それぞれの産地の特徴をはじめて知ったそう。今回は、それぞれの産地が抱える課題と、それを解決するためのサステナブルな取り組みについて学びました。
佐伯 まずは、コーヒー大国のブラジルから見ていきましょう。ブラジルは他国に比べて大農園が多く、農園も生産者組織もしっかり整備されているのが特徴。歴史も古く、インフラなどはしっかり整っているので、環境負荷に対する対策をサポートすることが大切。また、農園で働く方々の人権を守るお手伝いもおこなっています。
かしゆか なるほど〜。規模が大きい分、かかわる人も多くなりますもんね。たくさん生産できるだけに、ロスも多くなるし……。
佐伯 ブラジルのイパネマ農園は、山手線の内側と同じくらいの広さなんです。農園から排出されるものすべてを農園内で吸収する「ネットゼロ」に取り組んでいるんですよ。
かしゆか これまでは単純に「つくる」だけでよかったのが、生産だけ考えていればいい時代ではなくなってきていますよね。とくにコーヒーは、コーヒーの実の種が主に使用される農作物。それだけに、いろいろな配慮が必要なんでしょうね。
スイッチを入れるためにもくつろぐためにも、コーヒーは絶対に必要だというかしゆかさん。産地に思いを馳せることで、「いつもの一杯がかわってきそう!」とにっこり
佐伯 本当にそのとおりなんです。世界的にコーヒーの果実であるコーヒーチェリーをつかったドリンクやフードが注目されていて、imperfectでも販売してきたんですよ。続いて、同じ中南米のコロンビアを見てみましょうか。ブラジルとは対象的に、家族経営の中小規模の農園が多いんです。まだまだ経済的な安定がともなわないエリアも多いので、いかに暮らしの基盤をつくっていけるかが大きな課題。そこで、安定的な収入を確保するためのサポートなどを積極的におこなっています。コロンビアのラルイサ農園では、付加価値のある高品質のコーヒー豆をつくることでほかとの差別化を図り、収入アップを目指そうと、若い経営者ががんばっています。
かしゆか ラルイサ農園では、たくさんつくって利益を得るのではなく、自分たちで価値を高めて収入を上げていく、という方法をとっているんですね。
佐伯 そうなんです。消費者の意識も、「よりたくさんのコーヒーを消費する」のではなく、「より好きなコーヒーを愉(たの)しむ」という方向に変化している気がします。豆や産地に興味をもって消費する人が増えているんです。
多くの女性が働くザンビアのコーヒー農園。女性たちはトラクターの運転免許を取得して主体的に働き、収入や社会的地位の向上を目指している
佐伯 アフリカのザンビアでは、国も女性の積極的な社会参加を応援してはいるんですが、「ビジネスの中心は男性」という概念がまだまだ強く残っているよう。そこで、働くために必要な技能を身につけることで、社会進出へのチャンスを広げるお手伝いをしています。
かしゆか いいですね! 私、女性っていろんな面で仕事に活かせる技術や強さを持ってると思うんですよ。「時短」が大好きなように、効率を求めて工夫するのも好きなはず。世界中の女性たちが、いろいろなところで活躍できるのは、すごくいいですよね。
佐伯 続いてインドネシアですが、東南アジアでは経済発展はまだまだこれから、というエリアが少なくありません。サステナブルな取り組みは、道路や働いている労働者の方々の住環境の整備や、医療環境を整えるなど、インフラ整備が中心になっています。
かしゆか 苗から育てて収穫した実から種をとって、乾燥させて、焙煎して挽いて。そこではじめて、おいしいコーヒーが淹れられる……。壮大な話ですよね。そしてその過程で、ロスになるものも出てくるという。ただ、コーヒーチェリーのように、角度を変えるといろいろ愉しめるものって多いんですよね。今後はいろんなシーンでものごとを多角的に見るようにしていけば、小さなところからもロスを大きく減らしていけるんじゃないかな、と思います。
かしゆか◆1988年12月、広島県生まれ。2000年にあ〜ちゃん、のっちとともに3人組ユニット「Perfume」を結成、2005年にメジャーデビューを飾る。以来、独自な楽曲・歌詞・ダンス・MCなどで多方面から高評価を得る。2007年に「ポリリズム」がブレイク、「FLASH」(2016年)、「TOKYO GIRL」(2017年)など数多くのヒット曲がある。12月30日(土) & 31(日)には「Perfume Countdown Live 2023→2024 “COD3 OF P3RFUM3” ZOZ5」をぴあアリーナMMにて開催!