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停電や断水に備えて…いますぐ準備したい「防災アイテム」
停電や断水に備えて…いますぐ準備したい「防災アイテム」
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停電や断水に備えて…いますぐ準備したい「防災アイテム」

今後、ますます増えると予想される大雨や台風。それらによる被害は、しっかりとした備えで防げます。風水害から命を守るために知っておきたい、心とモノの備えを前回の記事に引き続き、ご紹介します。

▼防災アイデア1~10はこちら

▼防災アイデア11~20はこちら

21:ガスの備えをする

1家庭(4人家族)につき2日で1本使用×30日分=15本

在宅避難時はカセットコンロとガスボンベがあれば、温かい食事をつくって食べられます。ストレスや疲れがたまる災害時、心と体のためにも温かくておいしく、健康にいい食事を摂ることを心がけましょう。オール電化の住宅では停電でIH調理器がつかえなくなるので注意が必要です。ガスボンベは日常的につかえるうえ、使用期限も6~7年と長いので、地震時を考えて1ヵ月分(約15本)ほど買い置きし、ローリングストックを。

22:冷蔵庫がつかえない想定をする

停電で困るのが冷蔵庫。クーラーボックスと大きめの保冷剤を準備しておくと安心です。停電時は極力冷蔵庫の開閉を避けて冷気が逃げるのを防ぎ、冷凍品は保冷剤と一緒にクーラーボックスへ避難。入り切らない冷凍品は冷蔵室に移して冷蔵庫の保冷剤替わりにしつつ、冷蔵品から食べていきます。冷気は上から下へ流れるため、クーラーボックスでは保冷剤を一番上に。冷蔵室に冷凍品を移し替える際も、最上部の棚に冷凍品を入れると効果的です。

23:電力対策をする

停電時に備えて用意しておきたいのが乾電池。ヘッドライトやLEDライト、ラジオなど、各機器に合ったものを多めに備蓄するか、ローリングストック法で常に一定量買い置きしておく。乾電池式の充電器があれば携帯電話などの充電もOK。電力供給を受ける機器に合わせて各種ケーブルを用意しておきましょう。ベランダに出してつかえる中型のソーラーパネルもあると安心。手のひらサイズの小型パネルは充電に時間がかかるので要注意!

24:パーソナル用品のストック

赤ちゃん・ペット・介護用品、コンタクトレンズなどは災害時にはなかなか手に入らないことも。万が一を考えて、普段からプラス1ヵ月分の買い置きか備蓄をしておく。災害のあとは物流が滞ったり、病院が混乱したりして、持病の薬が手に入りづらくなることも予想されます。市販薬は多めに買い置き、処方薬は医師と相談してストックをつくっておくこと。一般的には必要なくても、自分や家族には欠かせないものは何か、考えて備えましょう。

25:水なしの歯磨き、洗面を考える

災害時に気をつけたいのが口腔ケア。断水のため歯磨きができないと、口内環境が悪化して肺炎などの病気になることも。口に入れても害のない口腔ケア用ウェットシートを備蓄しておくと、食器拭きなどにも役立ちます。すすぐ必要のない液体歯磨きやデンタルフロス、うがい薬も有効です。体拭き用の大判ウェットシート、水不要のドライシャンプーなど、水がないことを想定して、必要なアイテムを準備しておきましょう。

26:非常用のお金を準備する

災害時やそのあとは、銀行やコンビニのATMがつかえない、または長蛇の列という事態も。そんなときに備えて、2万~3万円ほどの現金を用意しておきましょう。店舗でも小銭が不足するかもしれないので、1000円札と小銭に両替を。家の浸水や、立ち退き避難時にお札が濡れないよう、防水の密閉袋に入れておきます。身分証明書や通帳、保険証、お薬手帳の各コピーなど、その他の貴重品と一緒に保管しておくとわかりやすいです。

27:暑さ寒さ対策

停電でエアコンが止まったとき、冬なら服や毛布などで寒さ対策ができますが、夏の暑さはどうにもなりません。冷凍庫には常に保冷剤を入れておき、うちわや冷涼グッズなどもおすすめ。電池式のハンディファンも助かるかもしれません。熱中症対策のため、水に溶かして飲む粉末タイプのスポーツドリンクや、塩分補給タブレットなども準備しておきましょう。雨や風が弱まったら窓を開け、部屋に風を入れて、電力の復旧を待ちます。

28:カセットコンロ調理にトライ

ガスボンベ1本の燃焼時間は約60分

いつもは冬のお鍋くらいにしか使わないカセットコンロ。でも停電時には、それひとつで調理をしなくてはいけません。ガスボンベ1本あたりの燃焼時間は約60分ですが、カセットコンロで湯を沸かしたり、お米を炊いたりするのにどれくらい時間がかかるか知っていますか? どんな料理をつくるかによって必要なガスボンベの数も変わってくるので、カセットコンロでいろいろ調理をしてみて、燃料消費の感覚をつかんでおくといいでしょう。

29:救急箱は常に補充する

ふだんづかいの救急箱がある場合は、つかった分だけ補充するローリングストック法で欠品が出ないように気をつけましょう。救急箱がないという人は、この際、防災を兼ねてつくりましょう。絆創膏、包帯やガーゼ、消毒液など外傷用のものと各種内服薬、体温計やハサミ、ピンセット、綿棒など、ひととおり揃えておくと日常的にも役立つはずです。万が一の浸水に備えて、救急箱は戸棚の上部など、高いところに置いておくようにしましょう。

30:キャンプをしてみる

自然のなかで、知恵と工夫で快適かつ楽しく過ごす術が身につくキャンプは、防災力をアップさせてくれるアクティビティ。燃料を賢くつかい、限られた道具でおいしい料理をつくり、暑さ、寒さと上手につき合う。電気がなくても、たいていのことはへっちゃらです。テントや寝袋、マット、ランタンなど、キャンプ道具は防災に役立つものもたくさんあります。キャンプを趣味にして、楽しく防災するのも一石二鳥でオススメです。

●情報は、『FRaU SDGs MOOK 話そう、気候危機のこと。』発売時点のものです(2022年10月)。
※参考文献:『“今”からできる! 日常防災』(池田書店)、『保存版 新しい防災のきほん事典』(朝日新聞出版)
Illustration:Tadashi Nishiwaki Text & Edit:Yuriko Kobayashi Supervision:Hirokazu Nagata
Composition:林愛子

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