【特集】「象のフン」「牡蠣殻」「コーヒーかす」が未来を変える!? “3R”は誰にでもできる社会貢献
「象のフン」が紙に、これまでジャマ者扱いだった「牡蠣殻(かきがら)」がクリーンなトイレシステムに、「ドリップ後のコーヒー粉」が石けんに変わる──。これらはすべて、未来を変える資源へと昇華させる3R(Reduce、Reuse、Recycle)の取り組みです。ごみの発生を減らすリデュース、繰り返しつかうリユース、再資源化させるリサイクル。これまで当サイトでご紹介してきたなかから、私たちもかかわれる、3Rにまつわる記事をピックアップしました。
「ぞうのうんちで、できたかみ」が目指すヒトと“野良象”の共存!
まちを徘徊し、人間を襲うクマの問題など、日本でも課題となっている野生動物との共存。スリランカでは、人里を荒らす野生の象によって、毎年多くの人命が失われると同時に、その倍以上の象の命も奪われるという悲しい現実があります。「この負の連鎖を断ち切れないか?」──そんな切実な願いから生まれたのが、象の排泄物を原料とし、紙としてリサイクルする「ぞうさんペーパー」です。ただのユニークな紙ではない、このペーパーの誕生秘話に迫ります。

中古スマホは環境負荷が9割減。フランスのZ世代が、あえて「中古家電」を選ぶ理由
私たちの生活に不可欠なスマートフォンは、頻繁に買い替えることで発生する資源消費や電子ゴミの問題が常につきまとっています。そんななか、フランスの若者は中古スマホや家電を積極的に選んでいるのだとか。その背景には、「責任ある消費」を求めるユーザーの姿勢と品質が保証された「リファービッシュ(整備済)製品」の普及があります。その実態や、新品と比べてどれほど地球にやさしいのか、具体的なデータに基づいて解説します。

ジャマ者の「牡蠣殻」で水をキレイに! 「牡蠣県=広島」でのチャレンジ【前編】
日本の牡蠣のおよそ6割を生産している広島県。そのウラで、年間数千トンもの牡蠣殻の大量廃棄と処理コストが、長年の課題となっていました。この「ジャマ者」牡蠣殻を活かそうと広島の企業が開発したのが、排水をいっさい出さない画期的な循環式トイレシステムです。地元発のアイデアが、富士山山頂や世界遺産にまで導入される世界的ソリューションへと進化したプロセスと、アート分野にまで広がりを見せる牡蠣殻の再利用ストーリーを、全3回でお届けします。

DIYで変身! ドリップ後のコーヒー粉が石けんに!
毎日のように自宅でコーヒーを淹(い)れる習慣は、心豊かなひとときを与えてくれます。しかし、コーヒー豆の価格高騰が続くいま、ドリップ後のコーヒー粉を捨てるたびに、「もったいない」「有効な再利用法はないだろうか」と、頭を悩ませてはいませんか? 実は、このコーヒー粉から、肌にやさしい石けんがつくれるのです! 「捨てる」から「活かす」へ。まるで化学実験のような、手づくり石けんのコールドプロセス製法の全工程を、体験レポートで紹介します。

傘は「つかい捨て」から「シェア」の時代に!
雨の多い日本で、年間1億本以上が購入され、その多くがごみとして捨てられている日用品といえば、そう、「傘(かさ)」です! 安価なビニール傘の普及で「傘=つかい捨て」が根づいてしまいましたが、それがごみとなることで、地球環境に大きな負荷を与えていることは、あまり知られていません。つかい捨て傘ゼロを実現するため、「アイカサ」がはじめた傘のシェアリングサービスとは。
