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沖縄愛あふれる「オリオンビール」だからこそできた!“地産地消”のサステナブル・リゾート!!【前編】
沖縄愛あふれる「オリオンビール」だからこそできた!“地産地消”のサステナブル・リゾート!!【前編】
FEATURE

沖縄愛あふれる「オリオンビール」だからこそできた!“地産地消”のサステナブル・リゾート!!【前編】

ひと足先に梅雨明けした沖縄は夏真っ盛り。そして同県を代表する企業といえば、誰が何と言おうと「オリオンビール」です! 1957年に国頭郡名護町(くにがみぐん・なごちょう、現・名護市)で創業以来、オリオンビールはずっと地元・名護工場でつくられ、「県民のビール」として圧倒的なシェアを誇ってきました。同社は県民の暮らしはもちろん、多くの文化事業やイベントなどを支え、長年地域に貢献してきたのです。そんな“沖縄愛”あふれるオリオンビールだからこそ生まれたホテルが2つもあること、ご存じでしたか?

「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」で日本一の夕焼けを!

部屋はすべてオーシャンフロント、バルコニーつき。宿泊したプレミアムフロアのツインルームはソファやワーキングテーブルがあり、50㎡と広すぎるほどだ

そのひとつが国頭郡本部町(もとぶちょう)、「沖縄美ら海水族館」の隣にある、全238室がすべてオーシャンフロントというラグジュアリーな「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」。この4月11日に大規模リニューアルされたばかりのピカピカのリゾートだ。目の前はエメラルドビーチ、海峡を隔てて伊江島が望める抜群のロケーションとあって、広い部屋(上写真)のバルコニーから見える夕日も、この美しさ(下写真)!

夕刻、部屋のバルコニーからの眺め。控えめに言って最高だ!

そりゃあ、部屋の冷蔵庫に用意されていた「オリオン・ザ・プレミアム」の真っ青な缶を片手に、プールサイドでハシャギたくもなるってものだ。

沖縄限定販売のオリオン・ザ・プレミアムをプールサイドで飲む至福

しかもこちらのホテルでは、すべてのゲストにウエルカムドリンクが用意されている。チェックイン後、3階の「THE ORION BEER BAR(オリオンビアバー)」を訪れれば、オリオン・ザ・ドラフトの生ビールやソフトドリンクがいただけるのだ。カウンター越しに海や夕日を眺めながらの一杯は最高だ!

ビアバーのカウンターに陣取って、沈みゆく夕日を見るのもいい

このホテルでは、どこからでも鮮やかな夕景が望める。とくにオープンエアのメインエントランスロビーから見える、伊江島に沈みゆく真っ赤な太陽の美しさは筆舌に尽くしがたい(下写真)。

窓も壁もないメインエントランスロビーから伊江島付近に沈む夕日を望む

どうしてこんな素晴らしい立地なのか。同ホテルの支配人、今村忍さんが語る。

「いまから49年前、この本部町で沖縄海洋博覧会が開かれました。沖縄のなかでも、もっとも夕日がキレイなところということで、この地が選ばれたのです。会期が終わり、町は『このまま海洋博跡地をさびれさせたくはない。ここに観光客が滞在してくれるような魅力的な施設をつくれる地元企業はないものか』と考えました。そこで白羽の矢が立ったのがオリオンビールだったのです。町から『ぜひ、オリオンビールさんに宿泊施設をつくっていただけないか』との要請を受けたと聞いています」

ただ、本部町は那覇空港から直線距離でも96km、車で100分もかかる。目玉イベントが終われば、観光客誘致も困難を極めるのは目に見えていた。常識的に考えて、ここでホテルを開業するのは無謀。だが、当時のオリオンビール最高顧問は「それでも、地元に貢献しようではないか」と決断したのだという。

「本格的に開業プロジェクトを立ち上げてから16年。それだけの準備期間を経て、いまから10年前の2014年に、このホテルは開業しました。そして10周年を迎えるにあたり、これまで以上に気持ちよく過ごしていただけるホテルを目指し、リニューアルしたというわけです」(今村さん)

地元産「琉大ミーバイ」と「もとぶ牛」に舌鼓!

さらに、サステナブルな“地産地消”のリゾートへと生まれ変わった同ホテル。その目玉のひとつが、メインダイニング「ristorante GLAUCO(リストランテ グラウコ)」でいただける夕食だ(下写真)。

ガーデングリーンサラダ キノコのソテーとベーコン添え

琉大ミーバイのオリーブオイル焼き プッタネスカソース(この日の特別メニュー、以下同)

琉大ミーバイのフリット アイオリソース

もとぶ牛脛(すね)肉の赤ワイン煮 ホイップポテトと温野菜

この日いただいたコースは上写真の「ガーデングリーンサラダ」と「琉大ミーバイのオリーブオイル焼き」「琉大ミーバイのフリット」「もとぶ牛脛肉の赤ワイン煮」。これに加え、このリストランテには本格的なピザ釜も設置されているため、「ピッツァ マルゲリータ」「ピッツァ バンビーノ」にデザート「自家製ブラウニー」や焼きたての自家製パンまでいただいた。どれもこれも美味!

魚料理につかわれた「ミーバイ」は沖縄近海で獲れるハタ科の超高級白身魚だ。東京・豊洲市場などでは「ヤイトハタ」と呼ばれ、刺身でも煮ても焼いてもきわめておいしい。1kgあたり1万円以上の値段がつくこともしばしばで、漁師が獲ったらすぐ知り合いの仲買人に連絡、そこから高級料亭や寿司店に直行することが多い。つまり、スーパーなどに並んでわれわれ庶民の目に触れる機会がほとんどない魚なのだ。

地元の価値ある資源ミーバイを“幻の魚”のままにしておいていいのか。そこで立ち上がったのが、沖縄県が誇る国立大の琉球大学だ。理学部海洋自然学科の竹村明洋教授をリーダーとする「琉大ミーバイプロジェクト」を立ち上げ、飼育水を濾過システムで浄化しつつ循環利用するミーバイの完全陸上養殖をおこなっているのだ。海洋資源の枯渇を防ぎ、トレーサビリティのハッキリした安心安全な食糧をつくり、さらには農家と連携して魚の排泄物を農作物の肥料にする実験も進めている。

オリオンビールは、2020年から琉球大学研究推進機構とSDGsに関する産学連携に関する協定を結んでいるため、このプロジェクトにも発足当初より参加、ビール製造の際に出る麦芽粕をミーバイのエサの一部として提供してきた。「琉大ミーバイ」はすでに商標登録されているため、こうしてオリオンホテルでメニュー開発が検討されたり、加工品が販売されたりもしているというわけだ。

さらにメインで登場した「もとぶ牛」は、36年前に設立された地元の「もとぶ牧場」が、オリオンビール製造過程での麦芽粕やトウモロコシでつくった独自の発酵飼料を与えて育てたブランド牛。牛たちの徹底した健康、衛生管理に加え、トレーサビリティも完璧にしているという。牛の糞は有機堆肥に変えられ、県内農家へと運ばれるほか、小売店で販売されたり、地元の小中学校の生徒に配られたりもしている。

目にも鮮やかな朝食。どれも工夫が凝らされていて、おいしい!

そして翌朝。オープンキッチンのオールデイダイニング「シリウス」での朝食ブッフェも捨てがたかったのだが……昨夜の余韻が強すぎて、またグラウコに来てしまった。地元産のフルーツ、味の濃いニンジンなどの野菜、力強いスープ、もとぶ牛とオムレツに焼きたての自家製パン。この“地産地食”はオススメ、絶対に試すべき深い味わいだ。そう、このホテルを楽しむには1泊では足りない。

「ホテル自慢のクラフトビールは繊細で管理や注ぎ方が大事。マイスターの“パーフェクトサーブ”で味わっていただきたいので、ビアバーにはぜひお越しください。このたびのリニューアルで新設したクラブフロア専用ラウンジでは、朝食、ティータイム、バータイムで思い思いの時間を過ごせますし、当ホテルは自然が多い山原(やんばる)地区にありますので、心身をリセットできます。ぜひとも、2泊以上していただきたいです」(オリオンホテル社長・柳内和子さん)

前述のように、ホテルの南隣にある美ら海水族館までは徒歩8分。ホテル北側には観光スポット「備瀬(びせ)のフクギ並木」がある。柳内さんがオススメするように、ここではゆっくり滞在したいものだ。

ビーチの右に見えるのが美ら海水族館。左がオリオンホテル モトブ リゾート&スパ。近さがわかるだろう

ホテル北に広がる備瀬のフクギ並木。散歩にピッタリだ

オリオンホテル モトブ リゾート&スパ https://www.okinawaresort-orion.com/

Text:舩川輝樹(FRaU)  ※記事中の人物の肩書きは、取材時(2024年4月)のものです。

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