都心中の都心”渋谷で暮らすように泊まる”を、東京初上陸の「ハイアット ハウス」で体験してみた
100年に一度の規模ともいわれる渋谷駅周辺の再開発。その一環としてオープンした「Shibuya Sakura Stage」に、ハイアットのホテルブランド「ハイアット ハウス」が誕生しました。東京初上陸となるハイアットのサービスアパートメントスタイル施設で、”暮らすように泊まる”ための工夫がいっぱい! インバウンド需要だけでなく、ビジネスユースとしてもアツい視線を集める「ハイアット ハウス 東京 渋谷」に泊まってみました。
渋谷のど真ん中で、まったりくつろぐ快感!
渋谷駅から歩行者デッキ経由で5分という絶好のロケーションに位置する「ハイアット ハウス 東京 渋谷」。全室32㎡以上という広めの客室には、ワーキングスペースはもちろん、キッチンや洗濯乾燥機まであり、自分のライフスタイルを維持しながら滞在できる。窓の外は渋谷の繁華街。反対に客室は、白を基調にしたシンプルかつ機能的な空間で、きわめて静かだ。大きな冷蔵庫にオーブンレンジやキッチンツール、コーヒーメーカーなど、生活に必要なものが揃っているだけでなく、1ヵ月以上の滞在なら愛犬と一緒に泊まれるというから驚きだ。
ロビーフロアにある24時間営業の「Hマーケット」。DEAN&DELUCAのスイーツやスナック、ピカールの冷凍食品、クラフトビールやシャンパンなど、オシャレでおいしそうなアイテムが並ぶ
ロビーフロアに設置されたカウンターはかなりロングで、レセプションカウンターとバーカウンターを兼ねたおもしろいつくり。宿泊者以外でも利用できるので、待ち合わせにも重宝しそうだ。館内には大きな窓から街を見わたせる屋内プールとルーフトップガーデンテラス、フィットネスセンターがあり、宿泊者は自由に利用できる。館内から一歩踏み出せば渋谷の街と、「やりたいこと」も「行きたいところ」も盛りだくさん。ホテルの充実ぶりとロケーションのよさは、たしかに一泊や二泊では足りない。
大型テレビに面したソファスペース。居心地のよいソファとクッション、快適なWi-Fi環境で、サクサク仕事がはかどる。カウンターにチェア、スタンドが配されたワークスペースもある
右側にトイレ、左側にゆったりとしたバスタブつきのバスルームがある。洗濯機は乾燥機つきで、家族連れの長期滞在などにはかなり重宝
キッチンにはフライパンや鍋、まな板やカトラリー類も完備。長旅で「外食疲れ」してしまってもバッチリだ
“暮らすように泊まる”のは、想像を超えた快適さ
ハイアット ハウス 東京 渋谷の総支配人を務めるのは、奈良県出身の矢野花恵さん。タイやベトナムなどの外資系ホテルで支配人を歴任し、日本国内では唯一の女性総支配人となった。
「渋谷といえば、スクランブル交差点やセンター街、109などの象徴的な場所があり、多くの方々に親しまれていますが、一歩足を踏み入れると大人も十分に楽しめる街です。特に、このハイアット ハウスがある桜丘地区は、少し足を延ばせば代官山があり、ステキなカフェが点在する閑静な住宅街が広がっています。渋谷には“住む”というイメージはあまりないかもしれませんが、交通の便がとてもよく、快適な生活を送るのに必要なものが揃っています。地域の皆さまと連携しながら、これまでは主に観光地として知られてきた渋谷を、滞在する価値のある街にしていきたいと思っています。海外からの中長期滞在者の増加により、渋谷がより国際的な街に発展するお手伝いができればうれしいです」(矢野さん、以下同)
矢野さんがホテル内でいちばん好きな場所は、ロビーにあるレセプション兼バーカウンター。「ハイアットブランドにはラグジュアリーなイメージのホテルが多いですが、ハイアットハウスは暮らすようにお過ごしいただくことができる、日常づかいに最適なカジュアルな施設です。ぜひ気軽にお立ち寄りください」
世界的にサステナブルな取り組みが広がっているホテル業界。けれども日本では、ホテル滞在とサステナビリティがなかなかリンクしにくいようだ。
「ホテル業界では、アメニティなどにプラスチック製のものをつかわない、ベッドリネンは毎日交換しない、ペットボトルの代わりにお客さまにタンブラーを差し上げて、お水を汲んでいただくなど、さまざまな試みがおこなわれています。私たちも少しずつ取り入れていく予定です。当施設では、照明や空調に人感センサーを採用するなど、利便性を損なわずにムダなエネルギーを削減する工夫もしています。また建物は、使用電力の100%が再生可能エネルギーです」
ロビー階のレストラン「MOSS CROSS TOKYO」のディナーに登場する松花堂。漢方やハーブを取り入れた、身体にも心にもやさしいメニューが味わえる。朝のブッフェも評判だ
ホテルオリジナルのスリッパやブレンドコーヒー、周辺マップなどは、地元のデザイナーやカフェとコラボして制作。日本文化の発信地・渋谷ならではの取り組みだ。今後も渋谷エリアの再開発を進める東急不動産や渋谷の観光協会と連携しながら、さまざまな挑戦を続けていくという。
筆者も最初は、「わざわざ渋谷に泊まる必要が?」と思っていたが、実際に体験してみると、これがかなり快適。昼は部屋で仕事をして駅前のカフェで打ち合わせをし、夕方は娘と待ち合わせてディナー。翌朝、チェックアウトした足で神谷町の取材先に向かうなど、渋谷ステイは思った以上に便利。キッチンや洗濯機、大きな冷蔵庫がある安心感もポイントだ。旅行のみならず、ワーケーションにも出張にも大重宝間違いなし! ハイアットでの”渋谷暮らし”を、ぜひ試してみてほしい。
Photo & Text:萩原はるな
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