「源氏パイ」「かにぱん」の三立製菓から、サステナブルなリーフパイが登場!【PR】
創業1921年、「安心」と「満足」を届けるお菓子を提供し続けてきた三立製菓は、「源氏パイ」に「カンパン」、「かにぱん」など、世代を超えて愛されるロングセラーの数々を手がけてきました。この秋登場する「ブラウンの葉」は、サステナブルなココアパウダーを使用した同社の自信作。今年は数量限定でテスト販売を行い、反応を見ながら全国拡売を目指していくそう。その開発ストーリーを、広報担当の望月沙枝子さん(写真右)と企画開発部の橋本くるみさん(同左)、高林将考さんに伺いました。
日本ではじめてパイの量産化に成功した技術力
静岡県浜松市に本社をおく三立製菓は、国内ではじめてパイの量産化に成功した菓子メーカー。パイの量産化技術に加えて、かにぱんやチョコバットなどの製品で培ってきた発酵技術を伝承しながら、時代に合わせて変革を繰り返してきた。
「もともとパイは、ヨーロッパの富裕層に向けた高級菓子でした。長年の試行錯誤のすえ1963年に量産化に成功。こうした何ごともあきらめないチャレンジ精神は、いまも当社で受け継がれています」(望月さん)
創業以来、ユーザーの安心と満足を大切にしてきた同社。地球環境に配慮しつつ、品質管理を最重視した生産、安心して食べてもらえる製品づくりを重視しているという。
「当社創業のきっかけは、氷砂糖メーカーで働いていた創業者が、生産過程で発生する氷糖蜜が破棄されるのを『もったいない』と感じたことでした。なんとか再利用できないかと考えたすえに、氷糖蜜で金米糖をつくることを思いついたのです」(望月さん)
アップサイクルがきっかけで生まれた三立製菓は、現在、全工場で食品廃棄品の飼料化、肥料化を実施。一部の商品のパッケージに、バイオマスインキやFSC認証紙を使用している。さらに本社ビルや一部工場、営業所で太陽電池発電システムを導入するなど、サステナブルな取り組みを推進中だ。
そんななか開発されたのが、サステナブルなココアパウダーをつかった新商品。ブラウンの葉はSDGsやサステナブルをコンセプトに、社内にあった葉っぱの形の抜型設備を活用して生まれたという。
サステナブルな原料を使用したブラウンの葉は、コーヒー味とココア味の2種類で登場。サクサクとしたパイ生地は、同社の得意分野のひとつ
「使用しているココアパウダーは、環境破壊や児童労働、奴隷労働の禁止など、複数の項目で『サステナブルな生産工程管理を遵守している旨』に合意し、署名を交わした農園から調達しているカカオ豆を原料としています。菓子メーカーとして、こうした原料をつかい、お客さまにサステナブルなお菓子を選択する機会を提供することで、カカオ生産国の社会問題の解決に貢献できると考えています」(橋本さん)
原材料や配合を考え、味の検討や試作をおこなう開発担当の高林さん。ブラウンの葉がはじめての開発商品だった
開発にあたったのは、企画開発部の高林さんだ。目指す味わいに向けて、何度もトライアンドエラーを繰り返したそう。
「ココアの味が引きたつおいしいお菓子になるよう、ココアパウダーと副原材料の配合を調整しました。ブラウンの葉は、私が三立製菓に入社してはじめて開発に携わった製品。そのため、何を変えれば理想の味になるのかがわからず、何度も何度も試作を繰り返しました」(高林さん)
ココアパウダーの原料のふるさと、西アフリカのガーナ共和国のカカオ農園。持続可能なカカオ生産を目指し、カカオの森の保全や労働環境の改善などの取り組みが進められている
身近なお菓子を通じて、サステナブルな意識を届ける
ブラウンの葉を手に取ることで、SDGsを身近に感じてもらえると理想的、と橋本さん。
「商品を通じて、少しでもサステナブルやSDGsに興味をもつ人が増えたらいいな、と思っています。私自身も正直、この商品を企画するまで、SDGsについての知識はほとんどありませんでした。なんとなく難しくて、一個人に何ができるのかわからなかったため、他人ごとのように思っていたんです。そんな方々に、身近なお菓子にもサステナブルを意識した商品があって、選択することでSDGsに貢献できることを知っていただきたい。そして、自分ごととしてとらえてくれる方が、一人でも増えたらいいですね」(橋本さん)
はじめての開発商品を世に送り出す高林さんも、ブラウンの葉に大きな期待を寄せている。
「私自身、小学生のころ授業で環境や児童労働の問題を学び、以来、関心をもちつづけていました。いまの子供たちは、授業でそうした問題に触れる機会はもっと多いと思います。より身近なお菓子でサステナブルな考え方に触れて、環境や児童労働の問題などについて、少しでも考える機会が増やせたら」(高林さん)
パッケージは企画担当の橋本さんが、安心感や生命力などをコンセプトにこだわりぬいた。「自然を想起するような森林や動物のイラストを採用。ブラウンの葉が風に乗って、多くの方々にサステナブルなアクションを届けてくれたらいいな、と思っています」(橋本さん)