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健康と美のスーパーフード「米ぬか」で、サステナブルな地球を!【PR】
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健康と美のスーパーフード「米ぬか」で、サステナブルな地球を!【PR】

私たちの生活に欠かせないお米。その副産物「米ぬか」はかつて、肥料や畜産飼料になるか、廃棄されるかしかありませんでした。そんな米ぬかを何とか有効利用できないものか──。62年前、高度成長期に入り人口がどんどん増える日本において、食糧の安定供給が図れる事業で社会に貢献したいと、米ぬかからわずかしかとれない「こめ油」を精製する技術を学び、事業化したのが、和歌山に本社を持つ築野(つの)食品工業です。

「健康のシンボル」米ぬかを、何とか有効利用したい

「米ぬか」と聞いて、「ああ、あれか」と、すぐイメージできる読者は多くないだろう。いまや米屋さんではなく、スーパーや宅配などで米を買う時代。米ぬかを目にする機会が大幅に減っているからだ。

ふだん、私たちが食べている白米は、玄米の約90%を占める胚乳の部分。残りの約10%、胚芽を含めた果皮、種皮、糊粉層が米ぬかだ。ただ、触ったことがある人ならわかるだろうが、米ぬかは同じく油の原料となるオリーブやゴマなどと違ってかなり「乾いて」いる。つまり、含む油分が他に比べて圧倒的に少ないのだ。

米ぬかは古来、「健康のシンボル」とされてきたが、かつては肥料などになるほかは廃棄されていた。そこに目をつけたのが、築野グループ創業者の築野政次(つの・まさじ)さんだ。政次さんは戦争で食べ物がない時代を経験し、1947年に「食糧の安定供給が図れる事業で社会に貢献したい」と和歌山県・紀の川のほとりで築野食品を起業、精麦工場を建てた人物。いまでいうサステナブルな社会を目指していた彼は、あえてドライな米ぬかから油をとるという難問に挑み、研究を続けた。

和歌山県伊都郡かつらぎ町、紀の川のほとりには、築野食品はじめ築野グループ各本社が立ち並ぶ。緑豊かで風光明媚な地域だ
 

「こめ油は、玄米100トンから、たった1トンしかとれません。60年以上前にこれを本業にするのは並たいていの苦労ではなかったと思います」

こう語るのは政次さんの孫で、築野グループ経営企画部部長の築野靖子さん。創業者や、その想いを引き継いだ従業員の努力の甲斐あって、いまや築野食品はこめ油市場でシェアNo.1となっている。

「こめ油は、他の食用油に比べて健康にいいというイメージが定着してきたようです。実際、こめ油には米ぬか由来のビタミンEや植物ステロール、トコトリエノールなど多くの栄養素が含まれていますし、原料はすべて非遺伝子組み換え米ぬか。油特有のニオイが少なくサラサラしており、とくに揚げ物などはカラリと揚がって、胸焼けや胃もたれせず、ベタつかないので、料理後の食器やキッチンの後片づけも楽だとの評価を得ています」(靖子さん)

築野食品のこめ油は9月からパッケージを一新! 100%国産米ぬか由来であることや、創業者が掲げた初代ロゴなどを強調するものになった
 

原油工場は「すべてがサステナブル」だった

ここまで聞けば、その生産現場を見てみたくなる。そこで、こめ油のもととなる「原油」を米ぬかから抽出しているという、築野食品の関東工場(埼玉県本庄市)を訪ねた。

午前10時。工場敷地に大型ダンプカーが入ってきた。ボディには「築野食品」と描いてある。案内役の同社・第一営業本部課長の平光貴幾さんが語る。

「毎日、たくさんのダンプが全国の精米所から引き取ってきた米ぬかを運んできます。ダンプ1台につき約10トン。搬入された米ぬかは原料サイロに移します」

築野食品が他社と大きく違うのは、自社のダンプ、トラックをつかっているところだ。それも、「米ぬかをムダにしないため」だという。

「米ぬかは生鮮品なんです。すぐに集荷しないと酸化してしまって、食用になる油分が減ります。そのため弊社では物流も内製化しているのです。米ぬかが回収できない事態になると、精米も止まってしまいます。そうならないよう使命感を持って、日々のイレギュラーな問題に対応しながら回収、搬入の手配をしています」(平光さん)

精米したての新鮮な米ぬかをタイムリーに集荷し、できる限りその日のうちに処理することで、新鮮な原油を抽出する。食糧資源の少ない日本において、食用部分の収率を突き詰めているからこそ、物流まで自社で行うことにこだわっているのだ。ちなみに、この関東工場の米ぬかからの原油収率は、業界トップクラスである。

自社のダンプカーで運ばれてきた米ぬかは、いったんサイロに移される
 
それにしてもすごい量! ダンプ1台で約10トンもの米ぬかを搬入する
 

次の工程を見るため建屋内に入る。

「サイロ内の米ぬかには、白米部分などが残っていることもありますので、まずは風力分離機で、ぬかより重い米などをふるい落とします。その後、熱を加えて『ペレット』にし、油分を抽出しやすい状態にします。それをまた風力で冷まして次の段階に移ります」(平光さん)

 「ペレット」がトコロテンのように機械から押し出されてくる。触ると温かい、というより熱い。このペレット状態にすると、油分を抽出しやすいという
 

つづいて、ペレットは巨大なタンク型の機械に送られ、こめ油の原油が抽出される。この原油はタンクローリーで和歌山の工場に運ばれ、精製されてこめ油になる。

ちなみに、原油を抽出したあとの「脱脂ぬか」も肥料や飼料などに利用される。米ぬかが肥料につかわれることは広く知られているが、実は米ぬかの油分は微生物による分解を妨げる。だが、築野食品の技術力で油分を取りきった脱脂ぬかなら、微生物の働きを阻害することなく、肥料としてのパワーを十分に発揮できるのだ。

日本で流通している肥料は海外原料への依存度が高い。ところがいま、それらは供給不足、価格高騰などの問題を抱えている。よって、脱脂ぬかの需要がこれまで以上に増えているのだ。築野食品は、この脱脂ぬかや和歌山工場で発生する肥料原料を稲作農家に提供、「米ぬかからつくる肥料で、また米をつくる」という循環を目指している。

それだけではない。原油や脱脂ぬかからは、こめ油以外の食品、医薬品、化粧品などの原料もつくられる。まったくムダがないのだ。

この大型機械でペレットから原油を抽出する。周囲は大変な暑さで、作業する人たちは大変だろう
貯蔵庫。選別されて油と脱脂ぬかに生まれ変わる
 
脱脂ぬかも余さず肥料、飼料などにするため専用の集積倉庫へ
 
関東工場工場長の松居孝晋さん(左)と案内をしてくれた平光さん
 

米ぬかはまさに「スーパーフード」

SDGsという言葉ができるはるか前から、「米ぬかの100%活用」「サステナブルな循環」に取り組んできた築野食品は、米ぬかからできる副産物をさまざまに活用している。

「お米のビタミンといわれる『イノシトール』は、母乳にも含まれ、成長促進効果があるといわれています。弊社はその製造を1972年に開始、これまで40年にわたって研究開発をつづけ、育児用ミルクや栄養ドリンク、化粧品などのメーカーに卸しています。また、お米のポリフェノールの異名をとる『γ-オリザノール』は、医療品や化粧品などにも使われています」(前出・靖子さん)

築野食品は、これまで20種類以上の米ぬか成分を生み出し、さらに未知の成分や機能の研究をつづけている、世界的にも珍しい企業だ。その取り組みや、米ぬかがスーパーフードといわれる由縁については、まだまだ言い足りないのだが、あとは靖子さんらがあらたにつくった、8月18日に公開されたばかりのWEBメディア『これこれお米(これまでのお米、これからのお米。)』に詳しく書いてあるので、ぜひそちらを!

https://korekore-okome.com

上記サイトには、築野食品が手がける、グルテンフリー(こめ油、米粉)スイーツのブランド『come x come(コメトコメ)』や、米ぬか化粧品、スキンケアの『inaho(イナホ)』、米由来の健康食品、サプリメントなども紹介されている。

「築野食品では、稲作、米食、副産物活用すべてが、サステナブルな循環を生み出す活動だと考えています。このサイトを通じて、皆さんにお米の価値を再認識していただくとともに、お米がカタチを変えて世界中で活躍していることを知ってもらうキッカケになればと願っています」(靖子さん)

Photo/横江淳 Text/舩川輝樹 Composition/萩原はるな

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