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気候変動に病原菌と課題山積!「日清オイリオ」がイタリアにオリーブの木を植え続ける理由【PR】
気候変動に病原菌と課題山積!「日清オイリオ」がイタリアにオリーブの木を植え続ける理由【PR】
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気候変動に病原菌と課題山積!「日清オイリオ」がイタリアにオリーブの木を植え続ける理由【PR】

1907年(明治40年)に創業し、1924年(大正13年)に日本ではじめてのサラダ油「日清サラダ油」を発売した日清オイリオ。以来、植物油のリーディングカンパニーとして、日本の食卓や外食産業を支えてきました。近年は、環境に配慮した商品開発や持続可能性に着目した原料の調達など、サステナブルな活動にも注力。今回はそのひとつ、イタリアでおこなわれているオリーブの植林について、その背景や活動内容などを伺いました

2年連続でオリーブが不作、食卓にも影響が!

いまでは各家庭でお馴染みの調味料となったオリーブオイル。定着のきっかけは1980年代の終わりころ、健康効果が着目されたことだった。その後、「イタ飯」ブームなど外食産業の進化とともに、オリーブオイルのおいしさがより知られていった。日清オイリオグループ食品事業本部・ホームユース事業戦略部長の福田純二さんによると、イタリアなどの地中海沿岸の食文化と、日本の食文化が似ていることも、日本にオリーブオイルが広まった理由のひとつのようだ。

「当社が日本初のオリジナルオリーブオイルブランド『BOSCO』を立ち上げたのは、1996年のことでした。現在オリーブオイルは、当社において重要な商品カテゴリーとなっています。日本の家庭用食用油マーケットにおいても、売上ナンバーワンのカテゴリーにまで成長しています」(福田さん、以下同)

原料となるオリーブは、おもにヨーロッパの地中海沿岸で生産されている。

「オリーブオイルの風味は、オリーブの品種や産地、生育環境、収穫時期によって異なります。なかでも希少価値があるとされるのが、収穫時期が限られる早摘みグリーンオリーブから得られるもの。イタリアでは、フレッシュな香りと適度な辛みをもつ早摘みオリーブのオイルが、比較的多く生産されています」

しかし近年、イタリアでは、気候変動の影響によるオリーブの不作が続いている。さらに、植物を枯死させる「ピアス病原菌」の感染も拡大しているという。

イタリアではオリーブの木を枯れさせてしまうピアス病菌が猛威を振るい、深刻な被害が出ている

「2年連続で不作が続き、弊社でもオリーブオイルを安定的にお客さまにお届けできない状況が発生しました。生活者の皆さまが、自分たちの生活や身の回りの商品に、気候変動の影響が及んできたと感じる状況になっています。自然災害なので不可避ではありますが、1年に1回しか収穫できない植物なので、安定的な収穫が望まれています」

そこで、オリーブオイルを末長く届けるための活動のひとつとして、オリーブの植林を計画したという。

2024年4月、オリーブ農園でおこなわれた植林式のようす。福田さん(写真右上)や農園のCEO(同左)らが参加した

イタリアには、500種類以上のオリーブの木があるといわれているそうだ。

「そのうち、レッチーノ種とファボローザ種の2種が、ピアス菌に耐性があると検証されました。感染被害が甚大であるイタリア南部のプーリア州南東部では、州政府により『この2種類のみ植林が可能である』とされています。今回の植樹では、よりピアス菌への耐性が強く、非常に風味のよいオリーブをつけるファボローザ種を採用。苦みが少なく、中程度の辛みがあるミディアム・フルーティーなオイルが採れる品種です」

植樹は、休耕地や荒れ地を耕すところからスタート。2017年に登録されたばかりの新しい品種、ファボローザ種の若木を、手作業で植えていった

いつまでもおいしいオリーブオイルを届けるために

イタリアのオリーブ農園では、干ばつやピアス菌の影響だけでなく、比較的老木が多いことも課題になっているそうだ。

「耐性が強い、若い樹木が増えることは、持続的にオリーブオイルを生産するうえでも大切なこと。生産者の方々も、今回の植林を非常にポジティブに受け止めてくれました。オリーブオイルを扱うメーカーとして、厳しい環境下にあるオリーブ生産の安定化に貢献することで、少しでもサプライチェーンの強化につながればうれしいです。日本のメーカーが一緒になって生産地の課題に取り組むことで、関係性の向上にもつながるといいですね」

今後も、この植林プロジェクトを継続していきたいと福田さん。

「展開していくうちに、新たなパートナーが現れるかもしれませんし、次なる課題が見つかるかもしれません。生産者の方々との関係を維持し、オリーブオイルが持続的に発展していけるよう、少しでも貢献できれば、と思っています」

取材・文/萩原はるな

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